暴走族を潰して全国制覇 “路上の伝説”朝倉未来が格闘家になった理由

大格闘家でチャンネル登録者数160万人超えの人気YouTuberでもある朝倉未来が「RIZIN.26」に出場、前DEEPフェザー級王者の“サラリーマンファイター”弥益ドミネーター聡志を左ハイキックで沈めKOで復活勝利を飾った。その朝倉だが、自身初となる自叙伝『路上の伝説』(KADOKAWA刊)を発売した。

“2011年8月。俺は少年院を出た。18歳になっていた。”

恵まれた身体能力で空手や相撲で活躍するも、いつしか喧嘩に明け暮れ、ついには少年院送りにまでなった朝倉。出所(退院)後は喧嘩の相手は誰一人いなかった。ちょうどそのころに人気沸騰していたのが、2008年にスタートしアンダーグラウンド格闘技興行『THE OUTSIDER』だった。「街を訪ねて暴走族を潰して、いずれ全国制覇する」と豪語していた朝倉にとって、『THE OUTSIDER』のリングは、「やろうとしたことをすぐ実現可能だ」と思わせるに十分だったようだ。

さっそく出場応募するも格闘家としての実績がまったくない男にオファーがくることなく、喧嘩する相手もいなくなった朝倉は総合格闘技道場の門を叩くことになる。「もう僕より強い相手がいないので、体験させてくれませんか?」と電話をかけ訪れた禅同会豊橋道場で、不良でもない普通の真面目そうな支部長に寝技で30回くらい締め上げられ、ボコボコにされ自信を打ち砕かれる結果に。

“俺は最強じゃなかったのか?”

悔しさがこみ上げたが、しかし、また強くなれる──「また体験をさせてください」と申し込んだ朝倉の格闘人生はここから始まった。2011年9月のことだった。

RIZINのリングで朝倉がスタンドだけでなく寝技にも対応できているのは、本当の意味での格闘技との出会いが、未知の領域=寝技の追求にあったからというのは想像に難くない。

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