ペットを殺されて覚醒、40回逮捕 “喧嘩上等”マイク・タイソンは14歳でストリートの王者だった

自己啓発本などの作家で慈善活動家としても知られるトニー・ロビンズに招かれたマイク・タイソンがインタビューに応じた。セルフ・エンパワーメントを中心としたセミナーを開催するほか、基金を設立して貧しい若者やホームレスへの援助を行うなど貧困問題にも取り組んでいるトニーなので、スラムからのし上がってきたタイソンには聞きたいことが山ほどあるようだ。

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タイソンがどのようにしてチャンピオンベルトを勝ち取り“グレートな人物”となったのか。その道は平坦ではなく、ただの栄光の物語でないことは多くの人が知るところだろう。

「上に兄がいるんだが、彼は優秀でね。学校の成績も良かったし近所でも特別な子だった。一方、オレと姉は多くの時間をストリートで過ごした。よくいじめられたよ。あるとき、大事に飼っていた鳩をいじめっ子の1人が首を引きちぎって殺したんだ。いわゆるケンカはそれがほぼ初めてだった。そのときは9歳で、圧勝とは言えないながらもオレはなんとか勝った。」この出来事をきっかけにタイソンはケンカが、戦うことが好きになったんだという。

「“おい、噂のあいつだ!”って人に一目置かれるからさ。だからその鳩の一件で街のいろんな奴に知られるようになって、いろんな奴がほかの街から誰かしら連れてきて、オレたちに金を渡してケンカさせるようになったんだ。400回くらいはそういうファイトをやったんじゃないかな」
ちなみに、プロになってからは58戦を戦ったタイソン。それ以前にストリートではすでに百戦錬磨の王者だったのだ。これには旧知のトニーも驚嘆した。

「まあ、とにかくオレはよくトラブルを起こしていた。12歳のときには40回ほど警察に捕まって、少年課も署の連中もみんなオレのこと知っててね。もう常習犯って感じだったもんで、ニューヨークの北のほうにある少年院に送られて2年くらいいた。そのときの教官の1人がボビー・スチュワートって人が元プロボクサーでね、当時すごい有名だったわけじゃなかったけど、オレはその人にボコボコにされたんだよ。腹を叩かれ、倒されては立ち上がり、立ち上がってはまたぶちのめされた。歯が立たなかったけど、その根性を買ってくれたんだろうな。彼がボクシングを教えてくれるようになったんだ」

ストリートで起こった自らの原点を語るタイソン。あまりの急スピードで成長して強くなってゆくタイソンに、ボビーは教えることがなくなっていく。タイソンはたったの14歳にしてどんな成人ボクサーよりも強く、誰の手にも負えなくなっていた。

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