神様マイケル・ジョーダンの伝説が始まった “1本のシュート”

バスケットボールの“神様”マイケル・ジョーダン。世界でもっとも有名なアスリートと言われる彼がプロを志したきっかけは、大学1年生の時のひとつのプレイだった。

ジョーダンは幼い頃からバスケをプレイしていたが、なかなか芽が出なかった。兄のラリーには敵わず、高校1年時には「身長が低い」という理由でバスケ部に入れてもらえなかったそうだ。しかし挫折を経験して、身体も技術も大きく成長。2年生から徐々に頭角を表し、高校4年生になる頃には多くの大学から勧誘を受けるほどに成長した。

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ジョーダンはバスケットに限らず、教育面も熱心なディーン・スミスコーチがいた“名門”ノースカロライナ大学への入学を決める。バスケットの強豪校に入ったものの、ジョーダン自身も「卒業後はそこらへんのガソリンスタンドで働くんだろうな、とみんな思っていたんじゃないかな(笑)」と語るほど、バスケの道は考えていなかった。一方、漠然と「史上最高の選手になりたい」という野望を持ち、誰よりも練習には励んでいた。

その成果はすぐに表れ、1年生ながらスタメンに定着。チームも好調で、全国大会決勝戦まで駒を進めた。相手は同じく“名門”のジョージタウン大学で、簡単な試合にはならなかった。試合は一進一退の攻防を繰り広げ、残り32秒でジョージタウン大学が1点リード。

ノースカロライナ大学は絶体絶命のピンチだったが、コーチのスミスは冷静だった。「ウォージー(ジョーダンのチームメイト)、ボールを持ったら左右にパスを振って、ジョーダンに回せ。ジョーダンはボールが来たらシュートを狙うんだ」と、最後のシュートを1年生のジョーダンに託したのだ。

試合は再開し、指示通りウォージーにパスが渡る。パスを回していくうちにインサイドにディフェンスが集まった。その瞬間、左サイドでフリーとなっていたジョーダンにパスが渡り、そのまま綺麗なジャンプショットを放つ。ボールは見事にリングを通り抜け、このシュートが決勝点となった。相手のジョージタウン大学も“まさか”ルーキーが最後のシュートを打つとは思っていなかったようだ。

March Madness/YouTube

ジョーダンはこのシュートを振り返り、「あの時、ただのマイケルから“マイケル・ジョーダン”として認知された。バスケットの道へ進んでいく自信を得られたんだ」と語る。

このシュートが決まっていなければ、ジョーダンは“神様”に、いや、NBAに入っていなかったかもしれない。ジョーダンの伝説は、この“まさか”のシュート1本から始まった。

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