神が本気で戻ってくる… ジョーダンが現役復帰をナメてた奴らを黙らせたゲーム

人気・実力ともに絶頂期の1993年に一度引退したマイケル・ジョーダン。その後、約1年半は野球に挑戦したが、シーズン終盤にNBAのコートに戻ってきた。通常の選手であれば、試合に慣れるまで時間がかかりそうなものだが、“神様”はやはり違った。

現地時間1995年3月28日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンに、ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが乗り込んだ。相手は昨年のカンファレンス準決勝で敗北したニューヨーク・ニックス。ジョーダンがいない間にお世話になった相手だ。

ぜひとも昨シーズンのリベンジを果たしたいところだが、ジョーダンは復帰してたったの5試合目。一方のニックスは、イースタン・カンファレンス2位につけ絶好調だった。エースのパトリック・ユーイングを含め6人が平均二桁ポイントをキープする厳しい相手だ。

しかし、ジョーダンは試合開始からエンジン全開。戻ってきたばかりとは思えないほど、簡単にシュートを決めていった。ポストアップからのターンアラウンドショットやドライブイン。ジャブステップで相手を揺さぶり、ワンドリブルからのジャンプショット。MLB挑戦時と同じ背番号45のジョーダンは、3連覇を果たした“王者”ではなく、“挑戦者”としてこの試合に臨んでいた。

NBA/YouTube

1stクォーターは20ポイント、2ndクォーターで15ポイントを挙げ、前半だけで35ポイントのシーズンハイ。後半も勢いが落ちることなく、ずっと試合を支配していた。そして残り時間わずか、スコアは111-111の同点でブルズボールとなる。

バックコートからボールを運び、そのまま1on1を開始するジョーダン。マッチアップのジョン・スタークスを華麗にかわしてシュートを狙う。しかし、そこにユーイングが立ちはだかった。シュートコースを完全にふさがれ、万事休すかと思われたが、ジョーダンの手からボールは離れる。ユーイングが本来マークしていた選手がフリーになっており、完璧なパスを通したのだ。そのままダンクが決まり勝敗が決する。ジョーダンは55得点、4リバウンド、2アシストの大活躍でブルズを勝利に導いた。

ニッケルで鋳造された5セント硬貨にかけて『Double Nickel Game』と呼ばれるこの試合。復帰後わずか5戦目でこれだけのパフォーマンスをみせたジョーダンが、あらためてバスケット界に非常に価値ある選手だということを知らしめた。

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