伝説の壮絶なダンク合戦 ジョーダン vs D・ウィルキンス 30年以上語り継がれる名勝負

1988年にシカゴで行われたNBAオールスターのダンクコンテストは、ある2人のダンクチャンピオンが再戦することになった。“神様”マイケル・ジョーダンと、“ヒューマンハイライトフィルム”ことドミニク・ウィルキンスの2人である。

ジョーダンは前年1987年のチャンピオンで、ドミニクは1985年のチャンピオン。その1985年のコンテスト決勝で2人は対決し、見事ドミニクに軍配が上がったのであった。

ジョーダンにとってはリベンジであり、さらには当時史上初の2連覇をかけたコンテスト。対してドミニクにとっても当時史上初の2度目の優勝がかかる大事なコンテスト。両者の想いがぶつかる対決は、見応え十分の壮絶なダンク合戦となった。

NBA/YouTube

まずはドミニクが、バックボードに当てたボールを空中でキャッチしてそのまま叩き込む1人アリウープを決める。驚異的な高さから身体をくの字に縮ませて決めたこのダンクは、見事50点満点をゲット。対するジョーダンは左サイドからダブルポンプ・リバースダンクを披露。「これぞジョーダン!」という美しい空中姿勢のダンクも満点を獲得し五分五分の戦いに。

続く2本目、ドミニクは自身の代名詞とも言えるパワフルなウインドミルを披露。ベースライン沿いのこのダンクはまたもや50点満点を獲得。一方のジョーダンは、ボールをゆりかごのように動かすダンクを華麗に決めるも47点に留まる。これには、ジョーダンのホームタウンであるシカゴのファンたちも納得いかない様子だが、判定は覆らなかった。

そして、ラストの3本目。ドミニクは渾身の力で両手ウインドミルを叩き込む。「ドミニクのダンクは力強い」というジョーダンの言葉通り、パワーおよび高さとも完璧な一発だったが、先ほどのジョーダンの点数が関係したのか45点の判定となる。そこを“神様”ジョーダンが見逃すはずもなく、一番の自信を持つフリースローラインからのダンク、レーンアップを選択。これが会場中の空気をキャッチし、大逆転の50点満点でドミニクを破り2連覇を決めたのだった。

「残念なことに、そこは私のホームだったんだ」とジョーダンが語るように、ドミニクの最後のダンクは過小評価されたのかもしれない。それでもドミニクは「私のお気に入りのダンクコンテストだよ」と楽しそうに振り返る。2人ともベストを尽くした1988年ダンクコンテスト。これが、30年以上経った今でも語り継がれる、伝説の名勝負である。

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