ドアの前に怪しい男たち、謎の症状… ジョーダン、試合前日に起きた恐怖体験

1997年6月11日。NBAファイナル真っ只中のこの日、“神様”マイケル・ジョーダンは謎の体調不良に悩まされていた。決勝の相手はジョン・ストックトン&カール・マローンの史上最強コンビが率いるユタ・ジャズ。この日は2勝2敗で迎えた第5戦の当日、2連覇を狙うブルズにとっては絶対に落とせない試合だった。

NBA on ESPN/YouTube

「試合開始2時間前まで起き上がることができなかった」と言うほど、ジョーダンの体調は悪かった。その症状はインフルエンザのようなものだったと言われているが、体調不良の原因は前日の出来事によるものだと、ジョーダンと親友のジョージ、そしてトレーナーのティム・グローバーがドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』で明かしている。

ジョーダン:第5戦の前日、私はユタのマリオットホテルにいた。親友のジョージと私、あとはティム。そして何人かの警備員と一緒に部屋にいたんだ。そして、夜の10時か10時半ぐらいにお腹が空いてしまった。

ティム:もう、ルームサービスはやっていなかった。ジョージとともにいろいろなお店を探して、やっと開いているピザ屋を見つけた。たった1つだけ開いていたんだ。

ジョージ:そしてピザをオーダーすると部屋に届けに来た。だが、外には5人も男がいたんだ。

ティム:たった1枚のピザに5人だよ。

ジョージ:珍しいよね。たった1枚のピザを5人の男が配達してくるなんて。

ティム:そして、そいつらは部屋のなかを覗こうとした。ジョーダンがいることを知っていたんだ。料金を払ってピザを受け取ったけど、『なんだか嫌な予感がするな』って伝えた。

ジョーダン:ピザは自分で全部食べたよ。ほかの誰も食べていない。そしてその日は寝たんだけど、夜中の2時半に目が覚めて吐いてしまったんだ。

ティム:夜中の3時に電話が鳴った。ジョーダンが『今すぐ部屋に来てくれないか』って。すぐにジョーダンの部屋に行くと、彼は文字通り布団のなかで丸くなって震えていた。『頼む、今すぐチームドクターを呼んでくれ。今すぐ!』と言われた。

ジョーダン:あれは“インフルエンザ”ゲームなんかじゃない。“食中毒”ゲームだよ。

ESPN Archive/YouTube

1枚のピザに男が5人。そして、対戦チームの本拠地がある街でたった一軒しか開いていない店。確かにジョーダンたちが怪しむのも無理はない。しかし、極度の体調不良のなか、ジョーダンは強行出場してゲームハイの38得点で勝利に貢献した。本当にこのピザに“あたって”しまったのかはわからないが、ジョーダンの“当たり日”だったことは事実だ。

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23 years ago today, we became 5x champs.

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