ベテランになっても強烈ダンクを叩きこむ ジョーダンら偉大な選手はキャリア終盤もスゴかった

バスケットボールは運動能力の差が表れるスポーツだ。もちろん、テクニックでカバーできる部分も大いにあるが、スピード、パワー、ジャンプ力などが高い若手選手のほうが有利なのは言うまでもない。しかし、やはりNBA選手はNBA選手。長いキャリアを積んで全盛期よりも能力が落ちていても、その運動能力は凄まじく高い。特に、スラムダンクコンテストを席巻した選手たちは、キャリア終盤でも若手選手さえ圧倒してしまうほどだ。

ESPN/YouTube

1985年、NBA初代“ダンク王”のドクターJことジュリアス・アービング(フィラデルフィア・76ers)は当時35歳という年齢でありながら、224cmの巨漢センター、マーク・イートン(ユタ・ジャズ)の上から豪快なトマホークダンクを叩き込む。まるで「お前は背が高いだけだろ? 俺はまだこんだけ跳べるんだぜ?」と言わんばかりのダンクだった。

1996年、ジョーダンと数々の“死闘”を繰り広げた36歳のドミニク・ウィルキンス(サンアントニオ・スパーズ ※当時)は、10歳以上若いアロンゾ・モーニング(マイアミ・ヒート)のブロックをものともせずにダンク。決められたモーニングも「この人まだこんなに飛べるのかよ……」と思わず苦笑いを浮かべているのが印象的なシーンだ。

2002年には、再々復帰を果たした38歳のマイケル・ジョーダン(ワシントン・ウィザーズ ※当時)が、古巣シカゴ・ブルズ戦で神業を披露。ロン・マーサーのレイアップを両手ブロックし、空中でそのままボールを掴んでしまう離れ業をやってのけた。

House Of Hoops/YouTube

そして、最も近年で印象に残っているのが2016年、36歳のリチャード・ジェファーソン(クリーブランド・キャバリアーズ)が“無敵の王者”ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で見せた“ポスタライズ”。ウォリアーズの名ディフェンダー、クレイ・トンプソンのはるか上空から強烈な一撃をお見舞いした。渋い活躍を見せてきたベテランが“クリスマスゲーム”という全国放送の大舞台でスーパープレイを披露した。

NBA/YouTube

番組内では、現在コメンテーターとして活躍するジェファーソンに、このプレイについて聞いてみた。「あの時、コートにいるウォリアーズの選手のほとんどがオフェンスのスペシャリストだった。そのため、(キャブスHCの)ティロン・ルーはディフェンダーを必要としていて、そのためぼくをコートに出し続けていたんだ。その時『僕はディフェンスの他にも何かできることはないか』と思っていたんだよ。この試合、僕の得点は2つのダンクでたった4ポイントだ。でも、もしあなたがこの試合を見返したら、きっと僕がキャリアハイのような活躍をしたと錯覚するだろう。老兵がかますダンクの凄いところは、次にいつそれが起きるのかわからないところだ。それだけインパクトが凄いんだよ」と力説。普段はあまり自慢話をしないジェファーソンが誇らしげに語る姿が、このプレイの“特別さ”を物語っているようだった。

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