「あなたはずっと王であり続ける」 チャドウィック・ボーズマンはどんな人間だったのか

マーベル映画『ブラックパンサー』や『アベンジャーズ』シリーズで超文明国ワカンダの若き国王とヒーローという2つの顔を持つ男、ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマン。8月28日に結腸癌で他界したチャドウィックに追悼を捧げるトリビュート映像をマーベルが公開している。

Marvel Entertainment/YouTube

チャドウィックはブラックパンサーとして『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)で初登場し、主演作『ブラックパンサー』(2018年)ではアカデミー賞でスーパーヒーロー映画としては初の作品賞ほか7部門にノミネートされた。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)まで出演し、『ブラックパンサー』続編の製作も予定されていた。

約4分にわたるトリビュート映像には、『ブラックパンサー』の舞台裏や、ライアン・クーグラー監督ほか製作スタッフ、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソンといった共演者たちがチャドウィックの人物像について語るコメントが集められている。彼らの発言からはチャドウィックが類稀な才能と人間的魅力を兼ね備えた素晴らしい俳優だったことが伝わってくる。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品で共演したチャドウィックの印象について、クリス・エヴァンスは「すごくエネルギッシュで、才能に溢れた人。彼が出演した作品はすべて高潔さのようなものが漂っている」、スカーレット・ヨハンソンは「ソウルフルな俳優。まさにプロフェッショナルで、とても存在感がある。周りの人々に多くのものを与えてくれて、希望を膨らませてくれるような存在」、ロバート・ダウニー・Jr.は「とても賢く、面白くて、はつらつとした男」、「(MCU作品に出演したことで)彼は世間から受ける愛情の大きさに驚いていたようだった。彼は役柄を好演しただけではなく、シンボルとしてカルチャーの一部になったんだ」と語っている。

『ブラックパンサー』撮影時のものと思われる映像では、ティ・チャラ/ブラックパンサーの母親ラモンダ役を演じたアンジェラ・バセットをはじめ、妹シュリ役のレティーシャ・ライト、エリック・キルモンガー役のマイケル・B・ジョーダンらが威厳ある王を演じたチャドウィックについて語っている。

アンジェラは「チャドウィックと素晴らしい時間を過ごした。そこには温かさと仲間の絆があった。母親として、仲間として、私は彼を誇らしい目で見つめていた」と撮影を振り返る。彼女は公式インスタグラムで「彼と私はつながり、家族になる運命だった」という書き出しでチャドウィックへの追悼メッセージを贈っている。実は映画で共演するよりずっと前に2人は出会っていたらしく、彼女がハワード大学で名誉学位を授与したときにエスコート役を務めたのが当時学生だったチャドウィックだったという不思議な縁もあったようだ。

最後はチャドウィックがブラックパンサーを演じる上での決意を語る映像で締めくくられる。「時々頭の中で考える。(この作品を届けることで)世界のために何ができるだろう。現状において有意義なことだろうか。僕はそう信じている。人々を自由にするだけではなく、正しく演じれば人々に“希望”を与えられる。大きな意味があるとわかった」。そしてマーベルからは「あなたはずっと王であり続ける」という追悼メッセージが贈られている。

TAGS