「街中でスケボーを楽しむ」概念をクリエイトしたストリートスケートの開拓者 マーク・ゴンザレス

現在のストリートシーンでは、すっかり一流アーティストとして賞賛されているマーク・ゴンザレス。しかし、それはイノベーションを起こし続けたスケーターとしてのキャリアが礎になっていることを知らない人も多いかもしれない。

ThrasherMagazine/YouTube

1968年7月1日にカリフォルニア州サウスゲートで生まれたマーク・ゴンザレスは、13才でスケートボードを始め、15才のときには同じくスケートボード界のレジェンドとして知られるトミー・ゲレロ、ナタス・カウパスといった天才とともにストリートスケートといった新ジャンルを開拓する。それまでスケートボードといえば、専用のスケートパークで滑るのが一般的であったが、街中でスケートボードを楽しむという概念をクリエイトしたのが、まず彼の偉業の1つといえる。

その発端となった1つには、バスで最寄りのスケートボードパークへ行く途中に、バス停のベンチでトリックを繰り出しながら待っていたことが、後のストリートスケートという発想に繋がったというのは有名な話だ。

なかでもハンドレール(階段の手すり)を滑るという特技に長けたマーク・ゴンザレスは、1991年にリリースされた当時のスタープレイヤーが集結したBlindというチームで歴史的ビデオタイトル『Video days』で、伝説的な映像を残す。このタイトルはその後、多くのプロスケーターがマイフェイバリットに挙げ、影響を受けたと語り継がれていることからもその凄さがわかる。

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今では当たり前にスケーターがこなすハンドレールトリックをなんとこれだけのレベルで30年以上近く前に生み出していたのだ。それだけでも彼のスケーターとしてのキャリアがどれだけ凄まじいか理解していただけるはずだ。

そして忘れてならないのが、この『Video days』内でお披露目している長さ19フィート、高さ4フィートある、スケーターの間では「ウォーレンバーグ」の愛称でお馴染みのステア(階段)を初めてオーリー(ジャンプするトリック)で跳んでいることである(2分32秒あたり)。その後、多くの猛者たちが様々なトリックでこのステアを跳んでいるが、その元祖はマーク・ゴンザレスであることは忘れてならない。

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