スポーツ配信サイトの「SHOWTIME」で配信中のプエルトリコ出身のボクサー、ヘクター・カマチョのドキュメンタリー番組『Macho: The Hector Camacho Story』。
CBSスポーツキャスターのティム・ライアンは、カマチョとの思い出を「『とにかく楽しい事がいっぱいあったな』。彼に会うのはいつだってうれしかった。誰もが彼のことを好きにならずにいられなかったものです。でも、ある試合の前にスタッフから我々に電話がかかってきて、『電話口に出てヘクターを止めてやってくれ! 窓から飛び降りようとして聞かないんだ』って言うんです。薬物で錯乱状態になっていたんですね。なんとか説得して危険な状態は回避できたのですが、問題は翌日の試合でした。『ファイトの時間までに回復できるのか』という心配です」と語る。
タイソンほど知られてはいないが、カマチョは格闘技ファンにとって特別な名前である。“マッチョ”の愛称は、ある種の懐かしさと笑いと、痛みを伴って思い出される存在なのではないだろうか。
少年の頃からストリートファイトやドラッグ、窃盗など犯罪を繰り返してきたカマチョは、プロボクサーになると「マチョ・タイム!」と観客を扇動する陽気なキャラとスタイルでスター的人気を博した。ふざけるかのように我が物顔で相手を圧倒するボクシングは、アウトローでやんちゃで、憎めない彼の性格そのものだったのだ。
そしてこの“窓から飛び降り未遂”事件の翌日、カマチョは笑顔で入場すると、周囲の心配をよそに奔放にリングに入ると、相手を翻弄したあげくわずかたった1Rで勝負を決めてしまう。
「“圧倒”とはまさにこの事だった。ヘクターは思い通りにパンチを繰り出し、好きなように動き、自分の望んだとおりに試合を運んだのです。スーパースターとしての資質を、これでもかと見せつける結果になりました」
この試合を境に薬物問題や、彼を蝕む闇が表面化し始め、彼の人生を影が覆い始める。だがそれでもカマチョは圧倒的才能を持ち、陽気で愛される本物のスーパースターだった。
そんな彼のドキュメンタリー番組『Macho: The Hector Camacho Story』は現在スポーツ配信サイト、SHOWTIMEで配信中。
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