リル・ダークの新曲「Kanye Krazy」のミュージック・ビデオが1月30日に公開されてから大きな話題になっている。特に派手というわけでもなく、むしろメロウなトラックだが、バズの理由はタイトルの通り、カニエ・ウェストなのだ。
俺は何度もしくじっちまったけど
それでもまだ祝福してくれるかい?
アンタも俺と同じような経験をしてるはずさ
きっと勝ちたくてしかたないんだろ
と始まるこのラップ、実はサビ以外のヴァースでは特にカニエのことを歌っているわけではない。むしろ特に誰に、何を宛てているかはぼんやり気味のリリックなのが、この曲のポイントだ。結果MVが一番キャッチーで印象的にできているのである。
MV冒頭からカニエ・ウェストになりきって「Runaway」「I Love It」「Bound 2」のMVさながらにコスプレするダーク。合間にはMTVアワードでのテイラー・スウィフトとの一悶着シーン、ドナルド・トランプ元大統領を支持表明し“MAGA”キャップをかぶる姿、一時トレードマークだったグリル・サングラス着用、など全編カニエ・トリビュートで溢れているのだ。
かなりコミカルで、ともすればディスとも受け止められない内容だが、メロウで据わったダークのラップからするとディスというよりはリスペクトの様子。“俺はカニエ・クレイジーに行くぜ”と繰り返されるコーラス・パートも、「カニエみたいにやりたい」と憧れているようにも思える。この作品は明確なカニエ・トリビュート作品なのだ。
そのため動画内でのリスナーのコメントはリアクションもさまざまだが概ね好意的なようだ。
「誰のこと言ってるのかよくわからないな」
「ラップ自体はそこまでグッとこないけど、カニエのビデオがなつかしくなるね」
「出だしのラインはガツンときたよ」
「監督のCole Bennettこそこのビデオでカニエ・クレイジーになったかも」
監督を務めた新進気鋭のクリエイター、コール・ベネットはジュース・ワールド「Lucid Dreams」のMVで一躍有名になり、これまでエミネムの「Godzilla」をはじめ、J.コール、そしてカニエ・ウェスト本人とも仕事経験あり。主催するマルチメディア企業のリリカル・レモネード社と共に、現在最も注目を集める存在の一人なのだ。
今回の「Kanye Krazy」のブレイクで監督は知名度を確実に上げ、ダーク本人もこの曲ですでに大ヒットを記録。勝手にトリビュートされたカニエ・ウェストも、多くのリスナーが振り返るきっかけになるだろうし、とにかくwin-winなMVとなっている。
カニエを少しで追いかけているリスナーなら数々のパロディに思わず笑みがこぼれてしまうはず。こうなってくると、カニエ本人のリアクションも知りたいところだ。
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