“KING”レブロンが、国歌斉唱中に膝つき抗議をした理由

ついに現地時間7月30日に再開を果たしたNBA2019-20シーズン。全世界的に流行しているコロナウイルスへ警戒しながらの再開となったが、NBAではもうひとつ大きい問題と向き合うことを決めた。それは今全米各地で抗議運動が行われている“人種差別問題”だ。

NBA/YouTube

以前よりアメリカでは人種差別が問題となっていたが、今年の5月25日の白人警官による黒人男性 ジョージ・フロイドさんの殺害事件が発端となり、大規模な抗議運動に発展。様々な人物が、様々な意見を主張する中、NBAもこの問題に向き合うことを決定した。そして、NBAが再開した7月30日に行われた2試合に参加した4チームすべてが国歌斉唱中に膝を付き、人種差別への抗議意志を示した。この国歌斉唱中の膝付きは、NFLのコリン・キャパニックが始めたもの。当時はキャパニックの動きに賛同するものは多くなかったが、ここにきて彼の考えが大きく尊重されてきている。

クリッパーズとの2点差の激戦を終えた後、NBAの“キング”ことロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズはメディアインタビューに答えた。そこで、この問題について記者から尋ねられると、初めて自身の気持ちを口にした。

「私はキャプ(キャパニック)の誇りをしっかり示せたと思っている。私はNBA全体でキャパニックの誇りを持ち続けたいし、毎日バスケットコートの中でも外でも彼の意思を示して生きたいと願っている。キャプがその動きを始めた時、多くの人々は理解しようともしなかった。彼のインタビューを聞けば、国旗に対して、また国家や軍人に対しての抗議ではないと分かるはずなのに。ただ、私は違ったし、黒人コミュニティの多くも彼の言葉を聞いた。いま私は、彼がすべてを投げ出してまで抗議運動を始めてくれて、とても感謝しているんだ(キャパニックは抗議運動後、NFLで契約してくれるチームがなくなっている状況だ)」

ESPN/YouTube

レブロンはこの問題を深く考えるきっかけとなったキャパニックに感謝の意を表し、「次はNBAの番だ」と決意を表明した。一方で、多くのNBA選手がユニフォームに刻んだスローガン(Black Lives MatterやPeaceなど)をレブロンは掲げていない。これに対しレブロンは、「私の意思や使命として共感できるものがなかっただけ。スローガンを掲げている選手のことは尊敬している」と話す。

いずれにせよ、レブロンが初めて表明した“人種差別問題”に関するコメント。世界的な影響力を持ち、絶大な人気と人望を誇る彼もきっとこの問題に立ち向かっていくのだろう。

TAGS