ギレルモ・デル・トロ、『スケアリーストーリーズ 怖い本』エンディング曲をラナ・デル・レイに依頼した理由

2月28日(金)より公開される映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』より、 エンディング曲「Season of the Witch」を歌うシンガー・ソングライターのラナ・デル・レイの特別ミュージック・ビデオが解禁となった。

Klockworx VOD/YouTube

人間の女性と異形の生き物との愛を描いた『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回米アカデミー賞 監督賞を受賞し、名実共に世界的フィルムメーカーとなったギレルモ・デル・トロがオスカー受賞後はじめて企画・製作し、ストーリー原案を担当した『スケアリーストーリーズ 怖い本』。
基になっているのは、デル・トロが若いころ多大な影響を受けた同名児童書『スケアリーストーリーズ 怖い本』(岩崎書店刊)。全米各地の怖い話を短編集としてまとめたその本は、子どもたちの恐怖心と好奇心を掴み瞬く間にベストセラーになった。しかし、おどろおどろしいスティーブン・ガンメルの挿絵と道徳的でない内容に親や教師から批判が殺到。全米の学校図書館に置くことが禁じられたいわくつきの短編集だ。

デル・トロたっての希望でエンディング曲「Season of the Witch」を提供したラナ・デル・レイは、第62回グラミー賞の「年間最優秀アルバム」部門と「年間最優秀楽曲」部門の主要2部門にノミネートされ、2月12日に開催された英国の音楽誌『NME』が主催する<NME Awards 2020>では、Best Album In The World受賞、今最も勢いにのるアーティストの一人だ。

今回エンディング曲として採用された「Season of the Witch」のオリジナルは、ドノヴァンの「魔女の季節」。過去にはアル・クーパーやロバート・プラント、ジョーン・ジェット、ホールなどなど錚々たるアーティストにカバーされてきた名曲。

デル・トロはラナを起用したことについて、「以前から彼女のファンだったけど、この映画の企画が進んでいるときに直感で彼女に『魔女の季節』を歌ってもらいたいと思ったんだ。彼女ならきっと魔法をかけたみたいにこの曲を歌ってくれるって。彼女に頼んだのは大正解だった。 彼女は素晴らしいアーティストで、彼女に参加してもらったことはとっても誇らしいよ」と語っている。

また、過去にレオナルド・ディカプリオ主演の『華麗なるギャツビー』やティム・バートン監督の『ビッグ・アイズ』などに楽曲提供してきたラナも、デル・トロへの想いは格別のようで、彼がハリウッドの殿堂入りを果たした式典でも敬意を表すスピーチを行い、アメリカでの公開時には「『スケアリーストーリーズ 怖い本』とともに、私の歌が広がっていくなんて感激!」とコメントしており、互いに信頼を寄せていることが伺える。

今回解禁されたMV映像内に流れる彼女の歌は、本作の物語とリンクし、ガンメルの不気味なイラストや本作に登場するモンスターたちとも相性抜群。また1950年代と1960年代のアメリカーナを取り入れたラナのスタイルや哀しみを帯びた声は、1968年のアメリカ郊外を舞台にしたレトロな雰囲気にぴったりとマッチ。1966年に発表された本楽曲を使用することで、映画の舞台が現実と地続きのような錯覚を覚えてしまう。何度も“~魔女の季節がやってきた”と繰り返す抽象的で不穏な歌詞も、呪われた本がひとりでに書いた物語に沿って次々と人が消えてゆく不可解な恐怖に拍車をかけている。

アルバム未収録の「Season of the Witch」はデジタル配信中。

『スケアリーストーリーズ 怖い本』は、2月28日より、新宿バルト9ほか全国公開。

©2019 CBS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.

TAGS