まさに“王様” コロナ、コービーの死、家族と離れたバブル…レブロン、優勝は使命だった

コロナウイルスによるシーズン中断、NBAの“レジェンド”コービー・ブライアントの突然の死、そしてオーランドの隔離空間“バブル”内で再開することになったNBA。そんな歴史にも類を見ないシーズンを制したのは“キング”レブロン率いるロサンゼルス・レイカーズであった。

レブロンとアンソニー・デイビスらを筆頭に、豊富なタレントを集めたレイカーズはプレイオフで他チームを圧倒。コービーが率いた2010年以来の優勝を成し遂げた。そんな中でもやはり、NBA17年目の“キング”レブロン・ジェームズが主役だった。自身4度目の優勝に加え、同じく4度目のファイナルMVPを獲得。ヒート、キャバリアーズ、レイカーズと複数球団を優勝に導き、また彼の功績に華が添えられた。

そんなレブロンが優勝後の会見でみせた姿がまさに“キング”だった。チャンピオンTシャツとキャップを被ったレブロンは、大きな葉巻を咥えてインタビューに登場。その姿は“名優”勝新太郎の1996年の記者会見を彷彿とさせる威風堂々っぷりで、今年の特別なシーズンを振り返った。

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—(コロナ、コービーの死、家族と離れたバブル環境でのシーズンなど)今年は色々とあったプレイオフでしたが、それらも踏まえて過去の三度の優勝と比べてどういった気持ちですか?

「そのときそのときでいろいろな障害もありましたが、どの優勝も素晴らしく、他と比べて劣るものではありません。というのも、もしも自分が優勝できるチャンスを得た時に最初に考えるのは、どれだけ自分が尽くしてきたのか、どれだけのものを犠牲にしたか、どれだけ1試合1試合に力を捧げてきたのかということです。私たちはプロのバスケットボール選手以外の顔も持っているなか、色々なものを犠牲にして戦っている。そうやって積み重ねて生まれた結果はどれもかけがえのないもので、チームメイトの笑顔を除けば最も自分を満たしてくれる結果です」

—バブル(再開後のシーズン)にはどういった気持ちで臨みましたか?

「バブルでは本当に多くのことが起こり、皆さんには知られていない出来事も度々起こりました。それは自分にとっては本当に大変なことでしたが、“バブル”に突入した時には『これは私の使命だ。優勝しなければならない』と強く決意をしてオーランド入りしました。そのため他の選手やチームがどうなっているのかを把握することよりも、自分の情熱を正しいポイントに置くことに集中しました」

—あなたとAD(アンソニー・デイビス)はどういった関係ですか?

「説明するのは難しいですが、私とADとの関係性を表す時に最初に出てくるのは“尊敬”でしょう。そこにエゴはなく、お互いにチャレンジし合うような関係です。互いが互いよりも良いプレイヤーになって欲しいと切磋琢磨してきました。毎日毎日、私は彼に負けないように、彼は私に負けないように志しながらプレイをしてきました。私たちの関係のほんの一部にはなりますが、私とADの関係はこのような感じです」

我々が知っていることよりも多く、タフな出来事があったと説明するレブロン。そんな時間を経て、最後にプレイオフで見せた安定した強さは見事だった。ADの去就が心配されていたものの、オフには再契約する意向との報道が出ており、来季も看板選手の2人が一緒にプレイできそうなレイカーズ。久々に名門レイカーズが眺めた朝日は、まだまだ長く続きそうな気配だ。

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