藤川球児氏は1998年にドラフト1位で阪神タイガースに入団。“火の玉ストレート”と称される豪速球を携え、怪我に悩まされながら球界屈指のリリーバーとして活躍した。30代で米国メジャーリーグに挑戦するにあたり一度は阪神を離れるも、独立リーグを経て2020年に引退するまでの5年間は再び阪神でクローザーとしてチームを支える。20年のシーズン終了時点において、現役最多セーブ記録保持者として引退を迎えた。
選手歴が長くなればなるほど、後輩へのアドバイスの機会も増えていく。しかしプロスポーツ選手にとって、チームメイトはただの仲間というだけでなく、ライバルでもある。そんなとき、アメリカ帰りの日本人選手はどんな風に自らの技術を伝授したのだろうか。藤川氏の著書『火の玉ストレート プロフェッショナルの覚悟』(藤川球児 著/日本実業出版社)からは、その一端が窺える。

惜しみなく自らの経験を伝えてきたと話す彼だが、その教えが後輩たちに役立ったからと言って「球児さんのアドバイスのおかげです」と感謝するのは筋が違うという。それで結果が出せたのは本人の実力だ、といえば聞こえはいい。事実の一端を捉えているし、素晴らしい先輩にも見える。ところがその真意は厳しい彼の信念に基づくものだった。結果がすべての世界で、もしアドバイスを受け入れて失敗したら、その責は一体誰が負うことになるだろう?
同書では、こんなエピソードが明かされている。プロ2年目の秋季キャンプで、トレーニングコーチの指導のもと体を鍛えていた彼は、膝をついて腕立て伏せをしていた。しかしその姿が、投手コーチには手抜きに見えたらしい。怒鳴り合いになって藤川氏が言ったのが「あんたのためにやってるんじゃない」という一言だった。ルーキーだった時代から、既に彼はアドバイスを受け入れるかどうかは本人次第という信念を持っていたのだ。
「感謝の気持ち」は大切だ。その大前提とは別に、プロ野球という浮き沈みの激しい世界では、藁にもすがる思いになる低迷期がいつ訪れたとしてもおかしくない。上手くいかないことを、誰かのせいにしたくなる気持ちも理解できる。だからこそ「時期がきたらお礼を言えばいい」という藤川氏の厳しさと優しさは、阪神タイガースというチームに受け継がれている。
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