「フリースタイルダンジョンが始まってから出ないと決めていた」 鎮座DOPENESSがMCバトルに帰還

今年もKOK(KING OF KINGS)の季節がやってきた。

9SARI GROUP/YouTube

KOKとは、2015年に漢 a.k.a. GAMIが中心となり立ち上げたMCバトルの大会。東日本予選と西日本予選で勝ち抜いたMCと、日本各地で行われている数々のMCバトルの優勝者が集い、その名が示す通り真のMC日本一を決める頂上決戦イベントである。HIPHOP文化のひとつとして、MCバトルが空前のムーブメントを巻き起こしている現在、KOKは最も注目すべきイベントと言えるだろう。

さて、先日東日本予選が開催されたが、実は大会前にビッグサプライズが。ここ数年MCバトルの大会からは距離をおいていた鎮座DOPENESSの参加が発表されたのだ。そしていざバトルの火蓋が切られると、鎮座DOPENESSはブランクを物ともしない、圧倒的なスキルとセンスを見せつけて優勝をかっさらった。大会終了直後、審査員と鎮座DOPENESSが当日のバトルを振り返っている。

9SARI GROUP/YouTube

ERONE(韻踏合組合)
「僅差での勝ちが多かった試合だったかもしれないが、終わってみればこの男(鎮座DOPENESS)の圧勝だったんじゃないかと思う」

FORK(ICE BAHN)
「終わった後に自然に拍手が起きる試合が何試合かあった。あれが起きる時はヤバい!」

鎮座DOPENESSによると「バトルに出るのは3〜4年ぶり。(TV番組の)『フリースタイルダンジョン』が始まってからは出ないと決めていた。(MCバトルが)ムーブメントになりすぎていたから」と言い、MCバトルの大会に出場しなかったのは、“ブーム”であるうちは出ないという信念からだそうだ。

しかし、審査員の面々は口を揃えて「ブランクを全く感じなかった」と絶賛。

ERONE
「決勝でようやくギアを踏み込んだように見えたけど、それでもまだ(余力が残っていた)」

漢 a.k.a. GAMI
「まだ本気出してない感すらあった」

復帰戦で余力を残して優勝、しかも鎮座DOPENESSは今回の全試合で一般的に有利とされる後攻ではなく“先攻”で勝ちきってみせたことも、真の実力者であることを証明している。しかも、バトル中に審査員の方を見てアピールする余裕すらあったようだ。

FORK
「一発目の試合の先攻のところは苦しそうだったけど」

鎮座DOPENESS
「苦しいよ(笑)。いつも苦しい。(最初は)言うことねえもん」

漢 a.k.a. GAMI
「それで勝てるのはすごいよね。でも歌ってる間にちょいちょいこちらを確認してくるんだよね。目があうんだよ(笑)」

MASTER(MC・進行役)
「なんならバトル中に、漢さんのリリックをサンプリングしてくる余裕まであったよね」

そして印象的な試合を尋ねられた鎮座DOPENESSは、句潤とのバトルを挙げた。「(句潤は)自分とフィールする。最近は輪っかを組んでサイファーすることがない。本当はしたいけど、コロナの影響とかいろいろあるから……でもそんな中で今日はラッパーたちとバトルできたことはすごく嬉しかった」

ERONE
「魂をスピット(吐き出す)する感じがよかったよね」

漢 a.k.a. GAMI
「ただふざけてるだけなんだけどね(笑)」

ERONE
「低燃費で勝ってるだけだもんね。体力そんなに使わずに勝ってる」

漢 a.k.a. GAMI
「でもやっぱり(鎮座DOPENESSが)一番バトルライムを出してた。近年ディスるバトルライムの少なさが特徴なんだけど、でもそこはちゃんとバトルライムを入れてくる」

またERONEは、鎮座DOPENESSのラップの聴き取りやすさも評価している。「内容もそうだけど、聴き取りやすさも魅力。KOK本戦が楽しみ。ステージが広くなれば、この男はエンジンかけてくるはず」

KOK東日本予選は比較的若手の参加が少なく、中堅〜ベテランたちが多く集まった大会だったが、鎮座DOPENESSも審査員たちも、今後は無名のラッパーの活躍に期待しているそうだ。

FORK
「全くの無名のやつにもチャンスがある」

鎮座DOPENESS
「それをすげえ感じる。(若手・無名のラッパーに)会いたい」

KOK本戦は2021年1月9日。鎮座DOPENESSがいつ“本気”を出してくるか、そして王座を手にすることができるのかにも注目だ。

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