“最後の師弟対決” ジョーダンをコービーが挑発 「もっと素早くシュートを打てるだろ?」

2003年のNBAオールスターゲームは、バスケットボールの“神様”が最後のプレイを見せた歴史的な祭典となった。

通常はファン投票の結果により、ガード2名、フォワード2名、センター1名がスタメンになる。この年、惜しくもジョーダンはガード部門3位となってしまいファン投票では選ばれなかった。しかし、大学の後輩であるビンス・カーターがスターターの座を譲るという粋な計らいをみせ、ジョーダン最後のオールスターはスタメンでの出場となった。

ジョーダンがスターターになったことで、試合開始から“後継者”コービー・ブライアントとのマッチアップが実現。最初にジョーダンがボールを持った際には大きく歓声があがり、夢の祭典での師弟対決に誰もが注目していた。

NBA/YouTube

マッチアップが繰り広げられるなか、弟子のコービーが先に得点を挙げる。最後のオールスターでコービーは師匠ともっとバチバチの勝負がしたいのか、「ヘイ! マイク(マイケル)! もっと素早くシュートを打てるだろ?」と煽る。しかし、ジョーダンは「お前がやればいい」と挑発をかわす。

この試合、お互いにオフェンスでの見せ場は少なかったが、ディフェンスではガチでやり合っていた。ジョーダンがコービーのドリブルをスティールすると、今度はコービーがジョーダンの華麗なポストプレイからのシュートをブロック。オフェンスのみならず、ディフェンスの評価も高い2人の実力が所々に見られる試合であった。

NBA/YouTube

試合はコービーが22ポイントを挙げて、2度の延長にもつれ込んだ試合を勝利に導いた。ジョーダンも延長戦残り約10秒での勝ち越しシュートを含む20ポイントを挙げたものの、最後は弟子であるコービーに勝ちを譲ることになった(ちなみに、この20ポイントで当時のオールスター通算得点歴代1位に)。

さらにハーフタイムで行われたスピーチで、ジョーダンは「私がドクターJ(ジュリアス・アービング)やマジック・ジョンソン、ラリー・バードから引き継いだように、今度は私が若手に引き継いでいく番です。素晴らしい若手たちがいるので、安心しています」と語り、愛弟子コービーにバトンを繋ぐオールスターとなった。

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