試合後にゾッとした “KOダイナマイト”内山高志のクレバーな戦術

A-SIGN.BOXING.COMが運営するYouTubeで「セコンドで目撃した内山高志の真髄」が公開され、第53代日本ライト級王者、第41代東洋太平洋ライト級王者の石井一太郎と、現役のプロボクサー赤穂亮が、日本で歴代3位となる11回連続防衛の記録を持つ、“ノックアウト・ダイナマイト”こと内山高志の驚きのエピソードを語った。

A-SIGN.BOXING.COM/YouTube

振り返ったのは、2013年12月31日に大田区総合体育館で行われたWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチの内山vs金子大樹戦。試合は内山が3-0で判定勝利し、この試合で2013年度年間最高試合賞を受賞している。

石井は「あのとき俺が(金子の)トレーナーだった」と振り返り、金子戦の前に行われた内山vsハイデル・パーラ戦で、内山がボディーブロー1発で5RKO勝利をしていたことから対策を考えたという。

内山戦に向けて、石井は「練習をしていたのは、とにかく、金子がインファイトに持っていくしかない。低い姿勢で入っていって、ボディーで迎え撃ってきたところから、金子がコンビネーションを打っていく練習をしていたわけよ」と明かす。

しかし、「1ラウンドが始まって、そのときは何発かボディーを打ってきた。俺もそこまで正確には覚えてないんだけど、中盤以降、全く(左)ボディーを打ってこなかった。一切ボディーを打ってこなかった。でも(内山の)陣営は『ボディーを打て!』って言ってるの。でも結局ボディーを打ってこなかったのよ、最後まで」と、思惑がはずれてしまったことを告白。

石井は後日、関係者に聞いた話として「ボディーを打ったところを金子が狙ってきているのを感じてた」と、内山が金子の戦略を見破っていたことを知ったという。石井は「それを聞いたときに『おお……』って思うよね」と、当時の心境について「ゾッとするよ」とコメントした。

試合展開について、石井が「結局ジャブで止められたよね。ジャブで止められて、金子はインファイトをしたかったけど、入っていけなかった」と語ると、赤穂は「まあね、(金子が)ダウンを取った印象が強いけど、試合全般を観たらコントロールされてましたよね」と補足。

すると石井は「全然(コントロール)されている。5ラウンド、6ラウンドでポイント計算をやめた」と告白。赤穂は「試合巧者だよね。強打者で危険をそんなに冒さないし、だからあんなに防衛できるよね」と、11回連続防衛をした内山の強さについて分析した。

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