「良い漫才は出来た」 ZORN武道館ライブへのサプライズ出演 (カミナリたくみ)

人気漫才コンビ「カミナリ」の石田たくみ氏が、気ままにヒップホップについて喋り倒す連載がスタート。1月24日に開催された人気ラッパー・ZORNの武道館公演へのサプライズ出演について。ステージに上ることになった経緯やライブの感想について詳しくお話いただいた。

ーZORNの武道館公演に出て、会場をばっちりロックしたそうですね!出演の経緯を教えてください!

たくみ「武道館ライブの4日ぐらい前に急にオファーが来たんですよ!ZORNさんのLIVE DJをやっているDJ TATSUKIくんとは、同い年で少し前に番組で知り合っていました。
芸人のゴンゴール氏原という共通の友達がいて、DJ TATSUKIくんから氏原に『ZORNが武道館でライブをやるからカミナリに出てくれないか?』って連絡が来て。とりあえずビックリしましたけど、すごく興奮して『是非やります!』って感じでした。
ちなみにゴンゴール氏原は”GG Ujihara”としてラップもやってまして、芸人よりラップ歴の方が長いくらいなんです。YOUNG HASTLEさんの後輩らしく、一緒に曲をやっていますね。」

※DJ TATSUKIDJ CHARIとの活動でも知られるDJ~プロデューサー。ZORNLIVE DJも担当している。

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ーZORNさんと会ったことはあったんですか?

たくみ「これがなかったんですよ!初顔合わせは、リモートでの打ち合わせでした。 その時に聞いたんですが、僕がいろんな所で『好きだ』って言ってるのを知ってくれてたらしくて。それでオファーをくれたみたいです。」

ーステージに上がってみてどうでしたか?

たくみ「今回のライブはトータルで2時間半くらい。たしか全部で37~8曲やったと思うんですけど、僕らが出るのは27曲目と28曲目の間だったはず。『舞台の転換で5分ぐらいかかるパートがあるから、そこで漫才をやってほしい』というオファーでした。ゲストとしての出番はKREVAさんの次でしたね。凄い順番ですよね(笑)」

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ーどんな感じでステージに登場したんですか?

たくみ「まず舞台監督さんの意向で出囃子は無し。『センターマイクにスポットライトを当てるんで、しっとり出てきてください』みたいな演出でした。」

ー「紹介なんかしなくても見りゃわかるでしょ」的な。

たくみ「それがですね、最初にまなぶが自己紹介したんですがけど、異常に反応が薄いんですよ(苦笑)。そもままネタを始めるわけにも行かないので、あらためて僕が「芸人で一番ヒップホップが好きなカミナリです!!!」 って声大きめで自己紹介したら、すごい歓声が返ってきた。正直ホっとしましたよね(笑)」

ーさすがにサプライズ過ぎたのかもですね。

たくみ「まなぶの声が通らなかっただけ説もありますけどね(笑)。まあ今回はZORNのライブですから、単純に僕らのことを知らないお客さんも多かったんだと思います。でも、そういう人たちに『訳の分からない奴が出てきやがった』と思われたくないなと思ったので、まずは『LIFE GOES ON』を丸々一曲アカペラでラップしました。
ラップした後に『っていう気持ちになっちゃったね』と付け足す僕に、まなぶが『長えなお前』とツッコむオチだったんですが、ラップを終えた瞬間に歓声が上がってしまって(苦笑)」

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ー本ネタはどんな内容だったのでしょうか?

たくみ「童謡を聴いたまなぶがエロい単語に反応してしまうネタです(笑)。「げんこつやまのたぬきさん」と「人間っていいな」を歌う流れだったんですけど、緊張した僕が「げんこつやまのたぬきさん」を2回続けて歌ってしまった。即座にまなぶの頭を思い切り引っ叩いて『同じ曲歌っちゃったけど、武道館で漫才やるの初めてだからな!』って。自分が間違えたのに酷いですよね(笑)。でもすごく笑ってもらえたので。もしかしたら一番ウケた瞬間だったかも」

 ー締めはどんな感じでしたか?

たくみ「漫才が終わった後に『Don’t Look Back』をやる事になってたんですが、あの曲には『必要なのは覚悟と燃料/エメマンとマルボロメンソール』 というリリックがあるので、舞台を降りる直前に『必要なのは覚悟と燃料だけ!』とボケるまなぶに、僕が『あとエメマンとマルボロメンソールだな!』と突っ込む流れから曲を始めたらどうですか、と提案してみたんです。そうしたら採用されたんですよ!ほんの少しとはいえ舞台演出に参加できたのは嬉しかったですね。」

ー出番を終えての感想はいかがでしたか?

たくみ「とにかく緊張しました。ミスもありましたし、時間もオーバーしちゃいましたが、良い漫才は出来たと思ってます。ネタの前後に関しては、あくまでエンターテイメント。お客さんが喜びそうな言葉をたくさん使って、とにかく会場を盛り上げることに徹しました。普段はやらないことなんで、本当に良い経験になりました。誘ってくれたZORNとTATSUKIくんには感謝しかないですね!」

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ーライブはご覧になれましたか?

たくみ「ありがたいことに結構観れました!楽屋を用意してもらったんですけど、何しろ武道館ですから音量がすごい。楽屋にいても、音割れしちゃって『ヴヴーン!ヴヴーン!』しか聞こえないんですよ(笑) 。

だったら出演者の特権ってことで、ステージのソデからライブを見せてもらおうと思って、入口を探してたんですが、見つからなくて困ってたんです。そうしたら、たまたまSHINGO★西成さんが通りがかって。『一番良く見える場所教えるよ!』って、わざわざ案内してくださったんです。 本当にびっくりするぐらい良い人ですよね!(笑)。 」

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ーファン目線でライブの感想はいかがでしたか?

たくみ「まずZORNはこのライブで一度もミスってないと思います。リリックが飛ぶこともなかったし、声が枯れたりもしてない。曲の間奏の部分でライブ用のリリックを歌ったりするじゃないですか?それすら噛んでなかった。ライブ感は出しつつ、音源と変わらないクオリティのパフォーマンスをしてましたね。それが凄い!」

ー印象に残った瞬間はありますか?

たくみ「僕がZORNを好きになったのは『Life Goes On』がきっかけなんです。その中に『呆然と眺めたステージ/いつか必ずと重ねた夢』っていうリリックがあるんですが、僕も呆然と袖からステージを眺めていました。というのも、僕とZORNは同い年なんです。畑は違えど同年齢の人が先に武道館に立っているのを見て『先に行かれてしまった』みたいな気分になった。楽天の田中マー君なんかもそうなんですが、僕にとって同世代の人って、同志でもあり、ライバルだと思ってるんですよね。」

ーめちゃくちゃ熱いですね! 

たくみ「ライブが終わった後に、まなぶが興奮した様子で『俺は何年かかってもいいから武道館で単独ライブやりたい!』って言い始めて。『こいつ、本当に影響されやすい奴だな!』と(笑)。(思い直したように)けどまあ目標はそれぐらい高くても良いんじゃないかなとも思いましたね!」

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