21歳で急逝した天才 ジュース・ワールド、エミネムのビートで圧巻の1時間フリースタイル

2019年12月に21歳の若さで急逝したJuice WRLD(ジュース・ワールド)が、生前にエミネムのビートでフリースタイルを披露した動画をご紹介したい。2018年に英国の人気DJ、ティム・ウェストウッドのYouTubeチャンネルに出演した際の映像で、若きラッパーの圧倒的な才能が垣間見れる。

「My Name Is」「The Way I am」「Stan」といった、いまやクラシックとなったエミネムのトラックに合わせ、ウィットに富んだライムとフロウを1時間近く、途切れることなく繰り出して行く姿は見事の一言だ。

TimWestwoodTV/YouTube

21歳という若さでこの世を去ったジュース・ワールドこと本名Jarad Anthony Higginsは、今後を最も期待されたラッパーの1人だった。死因は鎮痛剤のオーバードーズだとされている。映像の9分54秒ごろ、エミネムが2000年にリリースした「The Real Slim Shady」のビートで<オレに唯一言えないことは“R.I.P.(安らかに眠れ)自分”ってことだけ、だってオレは永遠に生き続けるんだからな>とライムを決める様子は、痛快であると同時にファンにとっては切ない瞬間だ。動画のコメント欄には彼の死を悼む声が並び、彼の死後に存在を知ってその才能に驚かされファンになった人々のコメントも多数見られる。

この10年での最多アルバムセールスを記録したエミネム。白人ヒップホップ・アーティストとして破格の成功を収めた彼は、かつて「ヒッピホップを広めて大きくして行くことがオレの夢。誰かがオレの影響でほかのラッパーたちを聴き始めてくれたら、それだけでもオレはこの音楽に貢献できたってことだ」と語ったことがある。

一方、エミネムがラッパーとしてのキャリアを歩みはじめた頃に生まれたジュース・ワールド。この動画には、両者の間でヒップホップが受け渡され、交感される瞬間が残されているといえるだろう。もちろん彼の突然の死は残念だったが、彼の残した音楽もまた、未来に受け継がれてゆくはずである。

ジュース・ワールドは生前、エミネムの最新アルバム『Music To Be Murdered By』に収録されている「Godzilla」に客演しているので、こちらもぜひ聴いてほしい。

EminemMusic/YouTube

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