暗殺された黒人解放運動の天才的リーダーを描いた映画に豪華ラッパー陣が参戦

アメリカの黒人社会運動家で、ブラックパンサー党の重要人物だったフレッド・ハンプトン。1969年に警察とFBIの襲撃を受けて21歳の若さで暗殺された指導者の人生に迫る伝記映画『Judas and the Black Messiah(ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア)』が、2月12日より全米公開された。

Warner Bros. Pictures/YouTube

映画『フルートベール駅で』(2013年)、『ブラックパンサー』(2018年)などで監督を務めたライアン・クーグラーが手掛ける本作にインスパイアされた音楽アルバム『Judas and the Black Messiah: The Inspired Album』には、豪華アーティストが集結している。

エグゼクティブ・プロデューサーを務めたのは、ジェイ・Z&カニエ・ウエスト「Ni**as in Paris」や、リル・ウェインがエミネムと共演した「Drop the World」などを手掛けたヒット・ボーイ。

アルバム収録曲の中で最も注目を集めているのが、ジェイ・Zとニプシー・ハッスルのコラボレーション曲「What It Feels」だろう。2人はラッパーと事業家という共通点を持ち、2013年にニプシーが100ドル(約10,579円)のミックステープ「Crenshaw」を1,000枚限定でリリースした際に、ジェイ・Zが100枚購入するなどして交流があった。ニプシーの生前よりコラボレーションの話は出ていたようだが、彼が亡くなってまもなく2年が経つタイミングで念願の共演が実現した。なお、このコラボ曲の音源は、ニプシー・ハッスルの公式YouTubeチャンネルで聴くことができる。

Nipsey Hussle/YouTube

このアルバムには、他にもナズ、ラキム、H.E.R.、エイサップ・ロッキー、ブラック・ソートといった重要アーティストたちが参加。また、フレッド・ハンプトンがシカゴを拠点にしていたこともあり、リル・ダーク、G・ハーボ、バンプ・J、BJ・ザ・シカゴ・キッド、ポロ・G、サバといったシカゴ出身のアーティストたちが多く参加しているのにも注目だ。

ちなみに、シカゴ出身の女性ラッパーであるノーネームが参加する計画もあったが、作品を観て参加を見送ることを決めたそうだ。「映像も俳優も素晴らしかった。でも密告者についての映画だった。フレッド・ハンプトンは二の次で、彼の過激な政治思想が中心になっている」と感じて辞退したことを、本人が公式Twitterで明かしている。

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