負傷上等!リアル“桜木花道” 気合い入りすぎてボールを追ってダイブ

クレイ・トンプソンの2シーズン連続全休や、チームを支えたベテラン達の退団により、新しいチームへの“変革期”を迎えているゴールデンステイト・ウォリアーズ。昨シーズンドラフト2巡目ながらオールルーキー1stチームに選出されたエリック・パスカル。今シーズンドラフト全体2位指名のジェームズ・ワイズマンなどなど期待の若手が多いなか、“異色”の経歴を持つフアン・トスカノ・アンダーソンが活躍を見せている。

Bleacher Report/YouTube

アンダーソンは26歳でNBA入りを果たした苦労人だ。カリフォルニア出身で大学は強豪のマーケット大(ドウェイン・ウェイドやジミー・バトラーの母校として知られる)へと進学したものの、NBAドラフトには引っかからずメキシコでプロキャリアをスタート。その後4年間メキシコプロリーグで活躍した後、2019年にウォリアーズの下部組織サンタクルーズ・ウォリアーズに入団。そして、その翌年にウォリアーズに入団してNBAキャリアをスタートさせた。

2020-21シーズンはここまで5.1得点、3.9リバウンドとベンチから効果的な活躍をみせ、特にシュート成功率は全体的に軒並み上昇、これからどんどんとNBAに順応していきそうな選手だ。そんなアンダーソンは、4月18日の対ボストン・セルティックス戦で“魂”のこもったスーパープレイを見せてくれた。

チームメイトが放った3Pシュートは惜しくもリングに弾かれ、リバウンド争いになった。そこでウォリアーズの“屋台骨”であるドレイモンド・グリーンがチップアウトでボールを弾く。しかし、ボールは大きく逸れてしまいコート外へとまっしぐら。「このままアウトオブバウンズか…」と思われたのも柄の間、なんとアンダーソンが猛烈な勢いで走り込んでボールをセーブ。まるで漫画『スラムダンク』の桜木花道が山王戦で見せたルーズボールのように、オフィシャル席へと豪快に飛び込んでいった。そして、アンダーソンが救ったボールは、チームの“大エース”であるカリーの3Pショットへと繋がったのだ。

しかし、心配なのはアンダーソンの身体だ。オフィシャル席に突っ込んだあと、1回転しながら激しく床に叩きつけられたアンダーソンはしばらく動ける状態ではなかった。ただ、少し時間が経ったあと、なんとか立ち上がって自力で歩いてロッカールームに帰ることができた。タオルを被っているように頭部を縫うケガを負ったようだ。同時に脳震とうも起こしていたようでNBAのルールに従う形で、リーグの脳震とうプロトコルに入り、その後の数試合を欠場した(現在は復帰している)。

26歳という周りとは少し遅い年齢からNBA入りし、チームのために自分の身を挺してまでボールを救う。高校からバスケを始めて、すぐに湘北になくてはならない男となった桜木のように、アンダーソンもウォリアーズにとってなくてはならない選手となりそうだ。

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