ジョーダン、ルール違反中の“悪童”ロッドマンに突撃 チーム練習に強制送還していた

シカゴ・ブルズが2度目の3連覇に輝いた1997-98シーズンの前半、マイケル・ジョーダンの“相棒”として活躍するスコッティ・ピッペンは自身の待遇改善を訴えるため、半ばストライキに近い状況でケガを理由に戦線から離脱していた。

チームの支柱ともいえるピッペンが抜けた穴を埋めたのは、“問題児”デニス・ロッドマンだった。ジョーダンの期待に応えるために、お利口さんにチームに貢献していたロッドマンだったが、よっぽど我慢をしていたのだろう。ピッペンがチームに復帰するやいなや、シーズン中にもかかわらずフィル・ジャクソン監督とジョーダンに休暇を直訴した。

ロッドマンがブルズから与えられた休暇のタイムリミットは48時間。「許可を出した瞬間にフィルを睨んださ。あいつが48時間で帰ってくる訳ないだろってね」と語ったジョーダンの直感は的中。ロッドマンがチームに戻るまでラスベガスで過ごした時間は、約束した48時間を大幅に超える88時間だった。

そのときの詳細が、Netflixで絶賛配信中のドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』のエピソード3で赤裸々に語られている。シーズンの真っ最中に休暇をお願いする選手もクレイジーだが、それを受け入れたフィルとジョーダンも立派。ロッドマンという男の操縦方法を心得ている。

「ブルズの練習施設でもセックスしたわよ」と悠々自適に話すのは当時ロッドマンの彼女だったカルメン・エレクトラ。チームの練習が休みだったある日、「目隠しをされて彼のバイクに乗せられたの。着いた場所は誰もいないブルズの練習コート。駄菓子屋さんにいる子どもみたいにはしゃいだわ。冷蔵庫のアイスキャンディを勝手に食べて、そこら中でセックスしたの」と、あまりに躊躇なく話すカルメンにブルズ関係者でなくとも思わずドキッとしてしまう。

「ラスベガスに着いてすぐにパーティーが始まったわ」と、問題の休暇について語るカルメン。彼女はロッドマンのチームスケジュールは把握してなかったらしく、友人とテキーラを飲みまくり、クラブで踊りまくった。そして事件は起きた。

「ドアをノックされたの。そこにいたのはマイケル・ジョーダン。すぐに隠れたわ!」。挨拶ができるような格好ではなかったカルメンは、急いでソファーの裏に隠れたそうだ。一方のジョーダンは「デニスをベッドから引っ張り出したんだ。ベッドのなかにあった物やどこにいたかは口が裂けても言えないさ」と、笑みを浮かべながら当時を振り返る。

どう考えても二日酔いだろと思ってしまうようなボロボロな状態で練習に戻ったロッドマンだったが、ラスベガスで存分にストレスを発散できたようだ。シーズンが終わってみれば7回目のリバウンド王のタイトルに輝いている。

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