アメリカで絶大な人気を誇るポッドキャスター/コメディアン/UFC解説者であるジョー・ローガンがホストを務める「Joe Rogan Experience」に、映画『ファイト・クラブ』の原作者チャック・パラニュークが出演。男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる『ファイト・クラブ』の執筆に至るまでの経緯や哲学、作品に込めようとしたメッセージなどについて語っていた。その一部を紹介。
—ローガン
あなたの作品はまるで実在の人物や実在のキャラクターの情報を集めて、それを小説に落とし込んでいるように思えるのですが、実際はどうなんでしょう?
—パラニューク
私の専門はジャーナリズムなので、人々の心を読む方法はわかりません。ですから、世の中に何かしらのトピックを提供し、問題提起することで、人々が何に関心を寄せるのかを判断しています。言ってみれば、進行系の現地学習を行っているようなもので、それが次の作品へとつながっていくのです。
—ローガン
格闘好きの私にとって、『ファイト・クラブ』は魅力的な作品でした。暴力がカタルシスになるというのは理解していても、あなたのように、それを明確に描く人はいませんでした。またポップカルチャーの枠においてこのような作品は非常に珍しかったですし、物議も呼びましたよね。
—パラニューク
男性にとって社会的モデルになり得る作品というのはとても少ないですよね。一方で女性のそれは毎シーズンのように出てくる。『ジョイ・ラック・クラブ』(1993年)や『キルトに綴る愛』(1995年)みたいな、姉妹や女性同士の友情を描いた作品はいくつもあって、女性たちはそれについて語ったり共感し合ったりしている。男性はというと、いまだに『ファイト・クラブ』か『いまを生きる』(1989年)くらいしかなくて、男性同士が語り合える物語が実に少ないと感じています。
神話学者のジョーゼフ・キャンベルによれば、子どもは成長するにつれて“第2の父親”を探して、師弟のような関係を築くことが必要だといいます。ただ、現代ではそれはなかなか難しい。そこで『ファイト・クラブ』では、それまでは語られることがほとんどなかった新たな形の“第2の父親”を描写しているのです。
—ローガン
格闘の世界でも、師匠のもとで訓練して結果が出せるようになると、教える師匠側も誇らしくなる。そして教えられる方は技術が上達すること以上に、師匠が自分を誇りに思ってくれることに対して高い満足感を得られるようになることがありますね。
—パラニューク
例えば『愛と青春の旅だち』(1982年)でリチャード・ギアが演じたザックは、士官学校に入学して教官であるフォーリー軍曹のもとで心身ともに鍛え上げられます。そのうちに「この場所で成功しない限り、自分の人生には何の意味もない」と思うようになり、さらには「人生は有限で、若さを犠牲にしてもやらなければならないことがある」と悟るのです。実に実存主義的ですよね。
—ローガン
新しい作品へ取り掛かるとき、どのように題材を決めるのですか?
—パラニューク
例えばパーティに行って、温めているアイデアのほんの一部を話してみるんです。すると内容によっては、自分の人生と関連付けてその話を広げてみたり、極端な例を用いて話に肉付けしたりする人がいます。そんなことをやりながら、このトピックだったら大勢の人が関心を持ってくれるか、自分と重ね合わせて読んでくれるかどうかを見極めています。
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