“神様”ジョーダンのドキュメンタリーは何故、作られたのか?

NBAのレギュラーシーズン中断というタイミングでNetflixにて独占配信し、世界中で大ヒットを記録したマイケル・ジョーダンのドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン: ラストダンス(原題:The Last Dance)』。

本作を手掛けたのは、「UFC Primetime」や「30 For 30」など、アスリートのドキュメンタリーやインタビュー作品を得意とするジェイソン・へーヒルだ。全10エピソードにも及ぶ約500分の超大作は、世界中のNBAファンや現役選手、そしてOBからも反響を呼び、<史上最高のスポーツドキュメンタリー>と呼ばれるほどの作品になった。そんな本作に込めた想いをヘーヒルが語った。

Netflix UK & Ireland/YouTube

私達は人々をより人間らしく表現するように心がけています。ただ、当時は選手のドキュメンタリーというジャンルが、今ほど確立されていない時代。今はソーシャルメディアなどでロッカールームの中、選手の家、練習施設、オフシーズンのワークアウトなど、コート外の姿をいつでも見ることができます。
しかし、90年代はそういったものがまったくなく、お気に入りの選手のユニフォームを脱いだ後の姿を見られる機会は稀でした。ジョーダンが現れる前までは、選手が試合会場に着いた時の姿ですら貴重なほどだったのです。
しかし、我々は彼らの最後のシーズンを完全密着されることを許可された。そのため、このドキュメンタリーでは今まで見ることのできなかったような映像をたくさん収め、伝えられると確信していました。
ファンたちはジョーダンがユニフォームを脱いだときに何をしているのか、実際にどういったものが好きなのか、どうやって世界の注目を集めたのかを知りたがっていました。ジョーダンは世間からドキュメンタリーを求められた人物なのです。

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See you tonight.

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当時は珍しかったアスリートへの密着。そんな中、人気・実力ともに絶頂ながらも最後のシーズンと噂されていたブルズとジョーダンへの密着が許されたのは、彼らにとっても我々ファンにとっても幸運なことだった。へーヒルは当時のブルズをこう例える。

「当時のシカゴ・ブルズはバスケット、NBAを超越した、まるで世界を股にかける“ロックスター”のような存在でした。そしてジョーダンは、マドンナやローマ教皇と並んで、当時世界で最も有名な人物のひとりでした。みなさんはこのドキュメンタリーで、“マイケル・ジョーダン”という世界一のバスケットボールプレイヤーの新しい姿を見ることができるのです」

“世界で最も有名な人物”バスケットボールプレイヤーの枠を大きく超えたジョーダンとシカゴ・ブルズ。そんな彼らのラストシーズンを偽りなく伝えた『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』はやはり名作と言えるだろう。

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🏆🏆🏆 #TheLastDance

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