ジョーカーがバットマンに語りかけるシーンの謎

DCコミックスのヒーローたちが集結する映画『ジャスティス・リーグ』(2017年)を途中降板したザック・スナイダー監督によるディレクターズ・カット版『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』が、3月18日より米動画サービスHBO Maxで配信開始された。

HBO Max/YouTube

ザック・スナイダー監督が手掛けた『マン・オブ・スティール』(2013年)、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)の続編となる映画『ジャスティス・リーグ』は、家族の不幸により降板したスナイダー監督に代わり、『アベンジャーズ』シリーズのジョス・ウェドン監督が再撮影と編集を引き継ぐかたちで劇場公開された。

ファンが熱望していたザック・スナイダー版のディレクターズ・カットは、劇場版の未公開シーンのみならず、再撮影したシーンも加えた約4時間の大作に仕上がっている。バットマンによって集められたワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、サイボーグが最強チームを結成するなどの大まかなストーリーは同じだが、キャラクター描写は深みを増し、よりダークな色調で描かれているのが特徴だ。

また、デヴィッド・エアー監督による映画『スーサイド・スクワッド』(2016年)で登場したジャレッド・レト版ジョーカーの登場シーンが再撮影によって追加されているのも大きな見どころになっている。同作とは風貌もキャラクターも変わったジョーカーが、ベン・アフレック演じるバットマンとの対話を披露するシーンが描かれる。スナイダー監督は「DCエクステンデッド・ユニバースを描く上でバットマンとジョーカーの出会いを描かないのはおかしい」と考えたようだ。

スティーヴン・コルベアが司会を務める米トーク番組『ザ・レイト・ショー』に出演したジャレッド・レトは、「ザック・スナイダーによる夢のプロジェクトに参加できて嬉しいよ。再びジョーカーを演じられるのが楽しみだった」「彼と一緒に仕事をするのは大好きだし、彼の情熱が大好きだ」などと、スナイダー監督と彼の持つビジョンにリスペクトを送っている。

時を経てジョーカーが大きく変化していることについて、レトは「番組ゲストがいろいろな面を見せるのと同じ」と例えながら、異なる監督によってジョーカーの新たな一面が描かれていることを説明する。今回はレト自身も製作段階から関わり、キャラクターを作り上げていったようだ。ジョーカーがバットマンに対して「We live in a society where honor is a distant memory(我々は名誉が過去の記憶になった社会に生きている)」と語りかけるシーンは、レトのアドリブによる台詞が使われているとか。

The Late Show with Stephen Colbert/YouTube

なお、この印象的な台詞のフレーズをプリントした「we live in a society」Tシャツは、ジャレッド・レトがフロントマンを務めるバンド Thirty Seconds to Mars(サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ)の公式サイトで発売されている。売上の50%は全米自殺防止財団(American Foundation for Suicide Prevention)へ寄付されるとのことで、自殺により愛娘を失ったザック・スナイダー監督にとっても意味を持つ活動になるだろう。

『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』は、日本では2021年初夏にデジタル配信とブルーレイ発売が決定している。

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