愛だよ、愛! J.コール、キャパニックのNFL復帰を全面支援

元サンフランシスコ49ersのスターにして有力QBの一人であるコリン・キャパニック。選手としての重要性もさることながら、2016年にアメリカの人種差別に抗議するべく試合前に跪き、国歌斉唱を拒んだ抗議行動が有名だ。アメリカ中で賛否両論、大きな波紋を起こしたことは言うまでもないだろう。そしてキャパニックはこの一件以降、どのチームとも契約が結べず、試合から5年も遠のいたままだ。

しかしそんな“失われた英雄”の復帰を願う根強いファンは、今も多い。熱心なスポーツファンであるラッパー、J.コールもその一人だ。先日もスポーツ評論家たちがキャパニックの復帰を論じる動画を可能性のあるチームと一緒にメンションする形でツイートし、自身の知名度や発言力を使ってキャパニックの復帰に協力する姿勢を見せている。

その後、長期に渡って戦線離脱していたキャパニックの復帰に懐疑的なリプがあったが、これに対しても反論。

「確かに君の言う通り、コリンは誰もいない無人の向かい風に向かってボールを投げ続けてきただけだったかもしれない。でも彼はそれを5年間休むことなくやってきたんだ。世界中の誰もが復帰なんて無理だって言ってる間も。そんなに何かを求め続ける気持ち、君にわかるかい? 愛だよ、愛!」

「ある人間の中にどんな力があって、何がないなんて、一体誰に決められるっていうんだい?」と、プライベートでも親交のある友人キャパニックを、一人のファンとして、全面応援を宣言。

コールが言うように、キャパニックは継続してトレーニングを続けており、先日もレシーバーをパートナーに実戦さながらのパス練習を行っていた。1987年生まれのキャパニックはあの抗議をしたころがキャリア全盛期で、ポジション的にもまだまだ活躍が見込める年齢だった。

しかしそれ以降NFLのチームと契約が結べず、試合から遠のいているのは抗議行動が理由だと、世間的にも当然のように言われている。その不当さにキャパニックを支持する層も多い中、国家への不敬を理由にキャパニックを批判する者も多いのは事実だ。

しかし、「黒人や有色人種への差別がまかり通る国に敬意は払えない」と語った彼のスタンスは、ジョージ・フロイド抗議運動を経てからなおさら、スポーツ界の風向きを変えてしまうほどの影響を及ぼした。その後、NFLは2020年、キャパニックに謝罪するとともに当時の行動を支持することを表明したのである。

不世出の名選手にして、英雄であるコリン・キャパニック。その復帰が本当に実現したとしたらアメリカのスポーツ界や社会は、今度はどんなリアクションをみせるのだろうか。

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