2000-2001シーズンといえば、ロサンゼルス・レイカーズがプレイオフで圧倒的な強さを見せつけたシーズンだった。レギュラーシーズンをウエスタン2位の好成績で突破すると、プレイオフでは16勝1敗で勝ち進み優勝を果たした。こうしてレイカーズは前年に続き2連覇を達成し、レイカーズ王朝到来を決定づけた。しかし、このシーズンの主役、いわゆるシーズンMVPはレイカーズが誇る2大スーパースター、シャキール・オニールでもコービー・ブライアントでもなかった。この年のMVPは、そのレイカーズにプレイオフで唯一土をつけたフィラデルフィア・セブンティシクサーズが誇る“小さな巨人”であった。
その選手はアレン・アイバーソン。身長183cmのプレイヤーで、“史上最低身長”のMVPである。
この年のアイバーソンはまさに“獅子奮迅”の活躍だった。得意のポイント面ではリーグ唯一の平均30点超えとなる31.1点で得点王に輝き、ディフェンス面でも平均2.5スティールをあげてこちらもスティール王を獲得している。また、フリースローの成功数ではリーグ第2位の585本を決めており、小さい体で積極果敢にバスケットリングにアタックしていることもわかる。さきほどの映像を見てもらえれば、アイバーソンがいかにオフェンス・ディフェンス共に全力を出しているかが見て取れるだろう。たとえば最初のハイライトでは相手フォワードにポストアップをされるも、しっかりと身体をぶつけ合いボールをスティール。そして、こぼれ球を拾った味方からすぐさまボールを貰うと、“レジェンド”ジョン・ストックトン(ユタ・ジャズ)をクロスオーバーで振り切り、シュートをねじ込んでいる。
コートの中で最も身長の低い彼が、誰よりも存在感を放つこの姿こそ“小さな巨人”である所以だ。そして、アイバーソンはこんな言葉を残している。
「俺は(マイケル・)ジョーダンになりたくはない。マジック(・ジョンソン)にもなりたくはない。(ラリー・)バードやアイザイア(・トーマス)、そういったスター選手たちになりたくないんだ。俺は自分のキャリアが終わった時に、鏡を見て『自分の道を生きてきた』と言いたいんだ」
そして、アイバーソンがキャリアを終えた今、まさに我々も同じことを思っているはずだ。アイバーソンはジョーダンやマジック、コービーやレブロンとも違う”アイバーソン”という形をつくった唯一無二のプレイヤーなのだ。
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