ジョーダンが史上最高なんて誰が決めた? “因縁の仇敵”が論争に参戦

ラリー・バード、マジック・ジョンソンマイケル・ジョーダンなど、歴史に残るスーパースターがひしめき合い、現在よりも激しいプレイが当たり前だった1980〜90年代。そんな時代を戦い抜いてきたOBたちは、「あの頃はすごかった」「ジョーダンが最高の選手だ」と評価することが多い。しかし、80年代後半のNBAを席巻した史上最恐の“バッドボーイズ”の中心選手として活躍したアイザイア・トーマスは、現代の選手たちを高く評価しているようだ。

FOX Sports/YouTube

「今の選手たちは十分な評価を得られていないと思う。私たちの世代(1980〜90年代)よりもはるかに運動能力が優れているのにだ。私たちの世代ではジョーダンが最も優れたアスリートだったけど、今の選手は206〜211cmくらいの身長で、ジョーダンと変わらない運動能力を持っている。あくまで、“運動能力”の観点からみれば、過小評価されていると思う」と指摘。

さらに、レブロン・ジェームズやケビン・デュラントを引き合いに、「彼らの才能、運動能力、スキルをそのままに80年代でプレイしたとすれば……。誰がG.O.A.T(史上最高のプレイヤー)だろうな?(笑)」と皮肉めいたコメントを残す。あくまで明言はしなかったものの、「ジョーダン」と答えられることが多いG.O.A.T論争に釘を刺した形だ。

そして、トーマスにインタビューするNBAアナリストのクリス・ブルサードは、「彼らはミュータントのような存在にみえるだろうね」と補足する。確かに、当時206cm〜211cmの選手はゴール近くを主戦場とし、パワータイプの選手が多かった。そんなところにスピード、技術、アウトサイドのシュート力を持った彼らが入り込めば、異色を放つことは間違いない。同時に、大活躍することも十分にありえる話だ。

また、“史上最高シューター”との呼び声高いステフィン・カリーについてトーマスは、「カリーは、当時の私がジョーダンやカリーム・アブドゥル=ジャバー相手にやってきたことと同じようなことをしている。私にはカリーの苦労がわかるよ。彼らみたいに40インチ(約100cm)もジャンプできるわけではないし、長い腕を持っているわけではない。そんななかで、技術と賢さで彼らを倒していくカリーの姿に“大きな敬意”を表すよ」と語る。

ジョーダンとの対戦を経験した選手が、現代の選手をG.O.A.Tと評価することは珍しい。もしかしたら、同世代でしのぎを削り合ったがゆえの“嫉妬”もあるのかもしれない。

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