怪物・井上尚弥の考えられる唯一の弱点とは? スパーリング経験者が分析

4月25日にラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行われる予定だったが、コロナウイルスの影響で延期となってしまった、井上尚弥vsジョンリエル・カシメロのバンタム級統一戦。新たなスケジュールは決まっておらず、先行きの見えない状況だが、実際に試合をすればどのような展開が待っているのか? 井上とカシメロの両者とスパーリングをした経験を持つ、元東洋太平洋フライ級王者のロッキー・フエンテスが語った。

A-SIGN.BOXING.COM/YouTube

まずフエンテスはカシメロの印象について、「パンチ力があり、ハートも強く、スタミナもあります。彼は一発のパンチでKOするパワーを持っています」と解説し、「彼とスパーリングもしましたが、とても大変でした」と振り返る。「彼は身体もぶ厚く、強いです。反射神経がよく、ディフェンス技術もあります」と、評価する点を挙げ「ただし、ときどき彼はガードが下がります」と、ウィークポイントがあることも明かした。カシメロの特徴については「特に右アッパーと、右オーバーハンドが強く、一撃で相手をKOすることができます」と、右の強打に警戒をすべきだと語った。

井上については、「とてもパンチが強くスピードもあり、テクニック、フットワークもすばらしいです。井上は常にガードが固く動き続けます」と解説して、「すばらしいボディパンチャーであり、スピード、タイミングもよく、彼も一撃で終わらせることができます」と語り、「お互い、とても強いボクサーです」と明言した。

「カシメロが井上に勝つためにはどう戦うべきか?」という質問には、「しっかりガードを上げて、距離をつめてカウンターを狙わせます。なぜなら井上はスピードも技術もあるし、よく動きます。距離をつぶして、スピードを殺してカウンターを当てます。しっかりガードを上げて、プレッシャーをかけることが大事です」と回答。

「両者にはスピードの差はある?」という問いには、「カシメロはスピードがあるけど、パワーに固執するときがあります。そうなってしまうと、スピードがどんどんと落ちてしまいます。井上はナチュラルにスピードがあります。私がパートナーを務めていたときより、彼は成長しています」と、速さでは井上に軍配が上がると解説した。

「井上尚弥にとって、カシメロとノニト・ドネアはどちらが危険ですか?」と問いかけると、ドネアとのスパーリングの経験もあるというフエンテスは、「私の経験で言うと、ドネアのほうが危険だと思います。ドネアのほうがより、経験、体格、スピードで勝っています」と分析。

「カシメロが井上尚弥につけいる隙はどこにあると思いますか?」と問われると、「井上は、ボクサーとして全ての要素が完璧です。だた、ときどき彼は自信過剰になるときがあります。井上が自信を持ちすぎて、ガードを下げて戦略を無視すれば、彼は倒されてしまうでしょう。カシメロにはそれだけのパワーがあります」と、カシメロに勝機があるとすれば、井上の“自信”だと指摘した。

勝敗について聞かれると、フエンテスは「この試合はとてもエキサイティングな試合になるでしょう」と前置きして、「カシメロも井上尚弥も、お互いにパワーも経験もあります。もし3ラウンドまでに決着するなら、お互いKOのチャンスがあるでしょう。試合が後半までいくようだと、井上尚弥が勝つでしょう。井上尚弥のほうが技術もコンビネーションも上回っています。井上尚弥が勝つと思います」と、井上の勝利を予想した。

TAGS