中川淳一郎の社畜向け相談室#2 「仕事とプライベートのオンオフが分かりません」

働き方改革の世の中で、やりたくても会社が働かせてくれない場合どうすればいいですか? 仕事とプライベートのオンオフも分かりません(26歳 広告プランナー)

<中川淳一郎の回答> 

アホかお前は!なにが「仕事とプライベートのオンオフ」だ。仕事人たるもの、そんな考えを持つんじゃねぇ、このたわけめ!

大体なぁ、てめぇの人生っつーもんは、壮大なる大河ドラマよりも激壮大なんだよ!別に明智光秀が何をしようがどうでもいいだろ?何が「敵は本能寺にあり」だっ!

そんなもんより「敵は満員電車にあり!」と社会に巣食う敵を自分ごととし、快適な人生を切り拓けっていうんだこの野郎!

お前はお前の人生を生きているのだから、常に「オン」の状態で年寄りになるまで全力で走り切れ!
「オフ」になっていいのはリタイア後だ。26歳であまりにも老獪な考えを持つヤツがいるなんてオレはギョーテンしたぞ。

いきなり罵倒をしてしまい申し訳ない。
「働き方改革」の本質というものは、「最大限やり、仕事を通じていい時間を過ごしたい人々のやる気を削ぐ」ということにある。つまり、無能でモチベーションのないヤツにやる気があって有能なヤツが合わせなくてはいけないということだ。

だからお前のその問題意識というのは立派である。ここは「あっぱれ」を入れてあげよう。

働き方改革については、会社の側がビビっているというのがほとんどだろう。仮に残業時間が180時間あるような従業員が自殺をしたり、退職後にネットで告発をした場合、会社としてはブラック企業のそしりを受けることは避けられない。だったら「弊社は従業員に対して早く帰るよう伝えていました。ねっねっ、見て、2020年2月6日、ちゃんと全社必見メールでそのこと書いてるでしょ。ウチらは悪くないの。コンプライアンスは守ってるので、この告発者が言ってることは真に受けないでね」なんてことを言いたいがために、「働き方改革」を会社の上層部は従業員に徹底しているふりをするのだ。

今回オレが言いたいのは「20代・30代をいかに過ごすか」ということである。

本当にこの20年間が人生には決定的に影響を与える。分かりやすい例を言えば、ミュージシャンであろうが俳優であろうが40代で突然売れたヤツなんていないだろ?20代・30代でブレイクしたヤツがそのまま70代まで活躍し続けるのだ。

それはサラリーマンでもまったく同じで、現在オレは46歳だが、完全に同世代のサラリーマンは「あがり」が見えた状況にある。早期退職を促されるヤツもいる。22歳の春、オレらは明るい未来のために志を一つにし、「企業戦士として我が社に人生を捧げるぞ! 24時間闘います!」なんてことを生ビールの大ジョッキを飲みながら語り合ったものである。

そんな野心と夢を持った仲間たちが23年後、寂しそうに瓶ビールをちっぽけなグラスにショボショボと注ぎながら「ああ、定年までオレは会社にいられるかな……」なんて言うわけだ。こうした仲間に対する同情の気持ちは当然持つものの、オレとしては「お前の20代~30代の時にもっとギラギラしておけばそんな情けないことを言わないで済んだのではないか、エッ! 過去を振り返って嘆くんじゃねーよ!てめぇ、これからも奮起して一旗揚げろよこの野郎! バーンバーン(コーフンのあまり机を叩く音)」なんて言いたくなるのである。

だから26歳の広告プランナーのあなた、とにかく「働き方改革」というものは「若い時期の能力低下改悪」だと捉え、小島よしおのごとく「そんなの関係ねぇ、はい、おっぱっぴー!」とやってしまおう。

プランナーということは、営業との接点があると考えられるが、信用できる営業に「僕に何でも仕事を振ってください!」と言う。そしていくら残業が長くなろうが、「これが40代になった時に寂しそうに瓶ビールをちっぽけなグラスにショボショボと注がないようになれる人生へのきっかけ」と思おう。

あのな、そもそも働き方改革のうさんくささというのは、「正社員」に対して与えられるものであるという点である。下請けやオレのようなフリーランスというものは、「36協定」とかも関係ないし、24時間働き続けようが誰も守ってくれない。

結局、外部が過重労働になるわけである。しかも、待遇が悪い人々が。安倍政権の旗振りは正しい。だが、労働時間を強制的に減らしてやる気のある人材の活躍が制限されるのは正直どうなの?と思う。

だからこそ、お前も26歳という貴重な伸びしろがある年齢に感謝をし、「社畜」のごとく働きまくれ。上司が何を言おうがかまわない。「自己責任です」と言えばいい。ただし残業代はちゃんとつけろよ。

オレは今の日本がここまで没落している理由については、「オンオフ」という考え方が労働者に蔓延したからでは、と思っている。本当に価値を生む何かを作る人というのは、この考えは持っていない。とにかく「楽しみたい」「社会を変えたい」「人々を幸せにしたい」「金持ちになりたい」といったギラギラとした欲望を労働時間に注ぎこみ、新たなる価値を生み出し、結果幸せになっているのだ。

だから、今「働き方改革だもんね~」とサボることを考えているヤツが大量に跳梁跋扈している今、必死に働きたいヤツはチャンスだ。

20代~30代の若者よ、周囲の目を気にすることなくガンガン仕事しろ。オレのこの意見にガタガタ文句言うヤツは一生しみったれた人生を送っとけ。

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