オレはチームの主役じゃなくていい NBA最強の汚れ役でハードワーカー

昨年のイースタン覇者であるマイアミ・ヒートは、今年コロナの影響を最も受けたチームだ。コロナウイルスや怪我等により、ここまでで計156回の欠場者に悩まされている。特にエースのジミー・バトラーはコロナウイルスに関連するNBAの規定により、2月だけで10試合もの欠場を余儀なくされた。

ESPN/YouTube

そのため、一時はイースタン・カンファレンス13位まで転落してしまったヒートだったが、徐々にプレイヤーたちが戻り始めて復調の兆しをみせている。ここ最近の試合では昨季チャンピオンのレイカーズや現在リーグ1位のユタ・ジャズをも破るという好調ぶりだ。そうして彼らのベストメンバーがプレイした場合、なんと相手チームとの得失点差は+18点(100ポゼッション換算で)にもなる。今のところベストメンバーで戦えたのは今シーズン1/3程度しかないが、その強さのおかげで3月16日にはイースタン4位にまで順位を上げた。その中でもやはり“闘将”ジミー・バトラーの活躍はMVP級と言われているほどだ。

バトラーはいわゆる毎試合得点を量産するような、派手なスタープレイヤーではない。特にここ最近NBAのトレンドでもある、3Pシュートは苦手(21.7%)である。ただし「チームを勝たせる」という基準をみればバトラーは申し分ない。彼がプレイしたここ最近の10試合でヒートは全勝していることからもそれはわかるだろう。もちろん、スタッツをみれば21.3得点、7.8リバウンド、7.3アシストとしっかり“数字”も残している。また、得意のディフェンスでも相変わらずの存在感をみせており、出場試合数などで基準を満たしていないためランキング入りはしていないが1試合平均スティールは2.0本と、リーグトップのレナードら(1.8本)を超える数字を記録。昨年のプレイオフで見せてくれたオフェンス・ディフェンス両面での支配力は高レベルで維持し続けている。

バトラーがコンスタントに出場できるようになり、ついに本領発揮し始めたヒート。先日のトレードデッドラインではヒューストン・ロケッツから元オールスター選手のビクター・オラディポを獲得し、今季のプレイオフに向けて準備は万端。今年もポストシーズンを大いに荒らしてくれそうな気配だ。

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