HONDA、“運転が好きな人のために” 作ったCM

キーを手にし、ガレージに現れる女性。真っ赤な車に乗り込んだ彼女は、シャッターが開くと心地よいエンジン音を響かせながら、街へと走り出していく。その様子に気づいた彼女の愛犬が慌てて後を追うが、優れた加速ゆえに追いつけない。彼女は慣れた手つきでシフトを操作しながら、市内を疾走する。

HondaVideo/YouTube

HONDAが発表した新型シビックのコマーシャルなのだが、実はこの映像には1つ大きな特徴が隠されていることに、みなさんはお気づきだろうか。

実はこの動画のほとんどのシーンはローアングルから上を見上げるように撮影されている。目線がドライバーではなく、愛犬の視線に近いものになっており、彼女の華麗なドライビングテクニックとシビックの躍動感がデフォルメがかかった状態でより強調され、より魅力的に演出されている。その迫力は、まさにカーレースを彷彿とさせ、そもそもこのドライブシーンが、単に「買い物のためにスーパーへ出かけている様子」であることを忘れさせるほどだ。

この特徴的な「低い目線」は、新型シビックが実現した、より道路に近いスポーティーなドライビングポジションと、HONDAの「本当に運転が好きな人のために設計した」という想いが込められているという。なお、このCMを手がけた<Wieden + Kennedy London>のクリエイティブディレクターJoe De Souza氏は、「新型シビックの低空力プロファイルと、優れたスポーティさを、視覚的に“面白い!”と感じられるような方法で伝えたかった。買い物に出かける普通のドライブでもスリリングになるような、楽しい乗り物です」とコメントしている。

単なる「移動手段」と見るか、それ以外の価値を見出すかで、「車」の魅力は大きく異なってくるだろう。そうした意識の違いは、乗り手の気持ちまでも大きく変えるものであることは間違いない。そんなことを改めて感じさせてくれる魅力的な1本に仕上がっている。

TAGS