映画音楽の巨匠 ハンス・ジマー、最新作は“意外な楽曲”

映画音楽の制作で知られるハンス・ジマーの最新作が、映画作品ではなく、携帯電話の着信音ということが判明した。

OPPO/YouTube

“サウンドトラックの魔術師”の異名を持つ映画音楽界の巨匠ハンス・ジマー。シンセサイザーとオーケストラを融合させた手法を得意とし、代表作『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを始め、シリアスな作品から子ども向けアニメ作品まで数多くの映画作品に壮大で印象的な音楽を提供してきた。また以前はBGMとしてのシンプルな役割だった映画音楽を、ストーリー展開や演者のしぐさ、心の動きなどに合わせて緻密にアレンジするスタイルを編み出すことで、演出の一部に昇華させたのもジマーの大きな功績の1つであろう。

そんなジマーの最新作は、中国のスマートフォンメーカー「OPPO(オッポ)」に収録。なんと最新のハイエンドモデル「Find X3 Pro」に、ジマーが制作楽曲と“システムサウンドのオーケストラ”という機能が搭載されていると発表したのだ。

OPPO/YouTube

「Find X3 Pro」のためにジマーが手掛けたのは、優しい雰囲気のアラーム音や起動音、そして元気の出るメッセージ通知やその他のお知らせ向けの通知音。同社によると、「ジマーのシンプルで壮大な音は、通知が届くたびに楽しく喜びを感じさせてくれる」ことを意図しているとのこと。

着信音の元となったのは「カラフル・フューチャー」という曲で、魔法のような神秘的な雰囲気で、チャイムや穏やかなコーラスの音で構成されている。OPPOが制作したプロモーションビデオの中で、ジマーは楽曲のテーマについて、「私にとっては、すべてがストーリーです。最終的なテーマは、お互いがいかにして近づけるか、ということに尽きる」と語っている。

また、今回スマートフォンのために楽曲制作を引き受けた背景についても説明。「私は色を聞くのです。何かを感じることができる可能性がある、そんな扉を開くような着信音にしたいのです。世界全体がパンデミックによって変わりましたが、それは物理的な接触という考えが消えてしまったからです。私は音楽家としての役割を見つめ、片方の心から出てくる精神を、もう片方の心にどうやって置き換えるかを考えました。音楽は音符をつなぐことでしか成立しません。その音符がミュージシャンにつながり、ミュージシャンが観客につながることで、今までにないコミュニケーションが生まれます。最近の携帯電話はまさにそれを実現しています。私たちをつないでくれるのです」

OPPO「Find X3 Pro」の日本発売は6月下旬を予定。なお、ジマーは本職の映画音楽では、『トップガン マーベリック』『DUNE/デューン 砂の惑星』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』といった話題作が続々と控えている。

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