警察官とパトカーが特別出演 Dex Filmz × GREEN KIDS『” Let’s Go “feat. Flight-A, Swag-A』

ヒップホップグループ・GREEN KIDSの新曲「” Let’s Go ” feat. Flight-A, Swag-A」のミュージック・ビデオがDex FilmzのYouTubeチャンネルで公開された。

Dex Filmz/YouTube

今までのMVで日本に生を受けた海外移民のリアルを明かしてきた同グループはACHA、DJ PIG、Flight-A、Swag-A、BARCO、Crazy-Kからなる6人組だ。メンバーのFlight-AとSwag-Aをフィーチャーした「Let’s Go」のリリックからは「団地」「田舎」「下町」「外人」など自分たちのルーツと実在する地域の現実を思わせる言葉が散りばめられている。

静岡県磐田市に磐田東新町団地という場所がある。田畑が囲むこのエリアの周辺は、住民の実に約6割がブラジル、ペルーなど南米からの出稼ぎ労働者で、GREEN KIDSのメンバーは同団地で育った2世に当たる。移民政策を正面から掲げていない日本ではあるが、こうした日本育ちの南米系住民2世がいることは、特に大企業の工場がある地域では周知の事実なのだ。

GREEN KIDSにとってそんな地域、それも団地で育ったことは、ヒップホップをする面では強力な武器となっている。移民として差別や貧困はもちろん、団地という環境ゆえの強い仲間意識や多様性の許容や、集団でつるむからこそのある種の暴力性を生み出し、そのすべてがパンチラインとなりうる。生を受けた時代や場所にこそ違いはあるが、団地は日本のヒップホッパーが生まれるのに適しており、ANARCHYやサイプレス上野、スチャダラパーのANI、SHINCOなど団地に縁がある者は実際多い。

さて、「Let’s Go」のMVでは撮影中に騒ぎを聞きつけて警察がやってきたのか、警察官やパトカーが映像素材の一部となっている。アメリカのヒップホップではよくあるMV内の光景だが、まさか日本でそれが実現する時代が到来しているとは驚きだ。しかもFlight-AやSwag-Aが警官と手慣れた雰囲気でやり取りをしている姿もなんとも印象的だ。

動画を観た視聴者からは「日本語と内容がちゃんとしていてJラップの駄目なところがない。カッコいい、センスがあるからこれからを期待できる」「フック作るのガチで上手い 」といったコメントがついていた。

TAGS