”バスケットボールを変えた”とまで言われているゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーの持ち味といえば、圧倒的な精度と常識では考えられない距離から放たれる3Pシュート。11月に出版されたばかりの『ステフィン・カリー 努力、努力、努力。〜自分を証明できるのは、自分だけ』(ごま書房新社)では、カリーの天才的なシュート力のベースが明かされている。

カリーは3Pシュートのあらゆる記録を塗り替えている。1シーズンの3P成功数では歴代1位の402本(ちなみに歴代10位中、半分がカリー)、約3年のあいだ毎試合3Pを決め続け157試合連続も歴代1位、そして32歳にして通算3P成功数は歴代3位にまでつけている。また、カリーの3Pショットのすさまじさを物語ったのが2015-16シーズンだった。さきほどの1シーズン402本の記録を打ち立てたこのシーズン、カリーはリングから9メートル以上離れた位置からのシュート(通常の3Pライン=約7.24メートル)確率は45%という他選手の3Pよりも遥かに高い数値を記録。そして、EFG%(シュートの効率を表す)は70%を記録している。
カリーが現れるまではこの距離から普通に打ってくる選手はおらず、時間ぎりぎりで仕方なく打つ距離でしかなかった。そんな距離から叩き出したEFG70%という数値は、レブロンの記録と比較するとよりすごさがわかる。その年のレブロンはリングから1.5メートル以内のEFG%がリーグ最高の68%であった(ゴール下やレイアップ、ダンクを含む)。そのレブロンのリング近くでのシュートよりも効率的に得点が取れるとされたのが、カリーの超ロングレンジシュートだということだ。
なぜ、カリーがここまで“天才的”にシュートが上手いのか。もちろん、本人が積み重ねてきたすさまじい努力が理由でもあるが、本書ではカリーが「目に見えない3つの能力」を持っているからだと説明している。
カリーが持つ3つの“特殊な能力”とは以下の通りだ。
・Feel(読みや反応の力)
・Touch(毎回微妙に異なるシュート環境で、どのくらいの力をボールに伝えるかを調整する力)
・Hands(ボールキャッチ・スロー時の調整力)
スピードやジャンプ力、身体の強さなどの目に見える運動能力を持たないカリーがここまで活躍できるのが、上記3つの見えない力が飛び抜けているからである。そして、それはカリーのプレイをひと目見たことがある人なら誰しもが納得するものだ。ゴールまでの距離を瞬時に把握し、そのときのシュートフォームのわずかな違いを修正。そして、それを正確にボールに伝えていく。目には見えない部分の能力だが、「シュート」というバスケットにおいて一番の結果に直結する。だからこそ多くの少年少女が憧れ、みながみなカリーの真似をするようになったのだ。
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