スケボーが普及していない町から伝説へ 元祖ビッグトリッカー ジェフ・ローリー

トニー・ホークのスケートボードゲーム『トニー・ホーク プロスケーター』シリーズの愛好家ならすっかりお馴染みのジェフ・ローリー。彼は“レッジ”と呼ばれる階段などの脇に設置された巨大なカーブ(縁石)や、とてつもなく大きなハンドレール(階段の手すり)、そしてパッと数えきれないほどデカい階段を果敢にせめてトリック(技)を成功させるビッグトリッカーの元祖として、世界中のスケーターから崇められるレジェンドだ。

ローリーは以前紹介したトム・ペニーと同じイギリス勢で、1989年にスケートボードがほとんど普及していない町、リバプールでスケートを始めた。当時は地元にスケートショップがなく、レコード店の片隅で販売していたパーツで未完成のスケートデッキを組んだところからキャリアをスタートさせ、レジェンドまで登り詰めている点が物凄い!

そんな彼は、1994年に所属していたヨーロッパのスケートボード・カンパニー<フリップ>のアメリカ上陸に合わせて渡米し、写真、映像問わず、多くの撮影をこなす。そうした中で2000年には『スラッシャー』誌が年間のベスト・スケーターに贈る賞「スケーター・オブ・ザ・イヤー」を獲得。順調にキャリアを重ねていく。

ThrasherMagazine/YouTube

彼が世界を驚愕の渦に包み込んだのは、2002年に<フリップ>からリリースされたチームタイトル『ソーリー』であるのに異論を唱える者はいないだろう。

特に5分56秒あたりでアタックしている、ステープルセンターのレッジでの“50-50グラインド(両輪を繋げる金具部分でカーブやレッジを滑る技)”は今でも伝説として語り継がれている。また“ローリー・ダークスライド”という、以前紹介したロドニー・ミューレンが発明したデッキの裏側で滑る技を、さらに進化させた技を発明している点も見逃せない(3分33秒あたり)。

booze mop/YouTube

2003年にリリースされた<フリップ>の『リアリー・ソーリー』。

Rodrigo Leguizamon/YouTube

2009年には同じく<フリップ>の『エクストリームリー・ソーリー』でさらなる進化を魅せている。

ヨーロッパのブランドである<フリップ>がアメリカで大人気となった立役者は、このジェフ・ローリーがチームを牽引したからに違いない!

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