可能性を秘めた悪ガキども… 武居由樹、江川優生の強さのルーツとは?

第2代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の武居由樹と、第3代K-1 WORLD GPフェザー級王者の江川優生の2人を育てあげたジム「POWER OF DREAM」の会長、古川誠一氏。古川氏が執筆した『下剋上トレーナー』(ベースボールマガジン社)では、ジム創設時のそうそうたるメンバーの存在について記載された箇所があり、2人の強さのルーツを垣間見ることができる。

古川氏が格闘技ジムを始めたのは2002年。場所は足立区の西新井の大通りに面した角地で、フルサイズのリングを置いても練習場所が確保できる恵まれた立地と広さがあり、「夢の力を信じる」「夢に向かって進む」という想いを込めて「POWER OF DREAM」という名前を付けたそう。

オープンしたジムには総合格闘家の桜井“マッハ”隼人、秋山成勲と歴史に残る激闘を繰り広げた三崎和雄、UFCでトップ選手として活躍した岡見勇信、元DEEPライト級王者の横田一則、元ROAD FCミドル級王者で元DEEPミドル級王者の福田力、初代ライトヘビー級キング・オブ・パンクラシストのKEI山宮、元DEEPメガトン級王者で元J-NETWORKヘビー級王者のシング・心・ジャディブ、初代全日本スーパー・ウェルター級王者の山内佑太郎(当時のリングネームは本名の山内裕太郎)といった面々が名を連ねていた。

古川氏は「僕は本当に幸運なことに、ブレイク前夜、あるいは復活前夜の彼らと出会い、強さを求めるすさまじい執念や、自分の可能性を信じ抜き努力をつづけるさまを間近で見届けてきた」と回想し、「パワーオブドリームは、僕が思い描いていた以上に夢の力が充満した場所になっていった」と綴っている。

そんな活気あふれるジムでいつしか存在感を示すようになったのが「小学生の悪ガキども」だったそう。ジムにはプロとともに格闘技を習う小学生たちの姿もあり「パンチも蹴りも、正しく教えたらすぐにいい音でミットを鳴らし出す。やかましいながらも可能性は天井知らず」と、子どもたちからあふれ出る才能を感じ取っていた。そして、その中の1人に「武居由樹もいた」と明かしており、プロの格闘家と少年時代から練習をともにしてきたことは、大きなアドバンテージになったと考えられる。

少年時代から古川氏と寝食を共にして実力を磨き続けてきた2人が今日の結果を勝ち取ったことは、ある種の必然だったのかもしれない。

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