“ライム至上主義” FORK(ICE BAHN)がダンジョンモンスターを受けた理由

ライム至上主義を標榜し、卓越した言葉選びとハイレベルな押韻が織りなすラップで魅了するFORK。ヒップホップグループ「ICE BAHN」のメンバーとして、またフリースタイルバトルMCとしても、ブレることのないスタイルで日本語ラップシーンを牽引する実力派MCである。

「本物のライムは耳に焼きつく 後で気がつく そしてニヤつく」

「韻を踏むためにラップすんじゃねぇ 言いてぇ事をラップして踏むんだよ」

「お気に入りのライムを置きにいってる」

人気番組「フリースタイルダンジョン」の2代目・3代目モンスターとして、彼は自身の哲学に基づく名言/格言とも言うべき、鳥肌の立つような名パンチラインを数多く誕生させてきた。言い換えれば、昨今のラップバトルブームの立役者の1人であることは明白な事実だ。

だが、同番組のモンスター就任にあたっては、そのオファーを安直に受けた訳ではなかったことを『漢 a.k.a. GAMI監修 MCバトル全書』のインタビューで明かしている。

FORKが一番最初に「フリースタイルダンジョン」と関わったのは、ゲスト審査員としてだった。そこで、2003年の「B-BOY PARK」で自身と伝説的バウトを交わした際と全く変わらぬ熱量を放つ般若の姿を目前にすることとなる。「この人まだあそこにいたまま戦ってるんだ」という衝撃を受けるとともに、「もう現役じゃない」と逃げている自分はそれでいいのかという思いがこみ上げてきたという。

その後、隠れモンスター、チャレンジャーとしてICE BAHNの3人で参戦し、ある程度の手応えを感じたFORK。すると番組側から、今後はモンスター就任の打診を受けた。だが、活動の基本をソロではなくグループとするのが信条である彼は、その場での即答を避けた。

自分がモンスターとして番組に出演するからには、ICE BAHNとしての動きが今以上に必要となるだろう。「もう一回3人でひと花咲かせるくらいのつもりで、やる覚悟はあるか?」というFORKの問いかけに、20年近くにわたって苦楽をともにしているメンバーが二つ返事で応じたことは言うまでもない。

これほど長く3人で活動を続けられている理由の1つとして、FORKは件の“2003年B-BOY PARK事件”の大きさをあげた。ステージ上で前代未聞の事態に巻き込まれた自分のもとに、メンバー2人が血相を変えて客席から上がってくる姿を、彼は今でも鮮明に覚えていると語る。

「姓はICE BAHN 名はFORK」

FORKが固さを追い求めるのは、韻だけでなく、仲間との絆もまた然りである。

Hammer Head Channel/YouTube

Hammer Head Channel/YouTube

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