フェラーリ、コロナと戦う医療従事者に向けてマスクを製造

世界中で猛威を振るい続けている新型コロナウイルス。日本をはじめ、世界各国の医療現場では深刻な物資不足が発生し、それが原因で、最前線で病と闘う医療従事者までもが病魔に蝕まれてしまうという悲劇的な展開を引き起こしている。

そうしたなか、世界有数の自動車メーカー、フェラーリが本業で培った技術を使って、医療物資の製造という新たな試みに取り組んでいる。

イタリアのエミリア=ロマーニャ州モデナ県にあるマラネッロの工場では、もともと世界中の人々から羨望の眼差しを集める新型自動車のプロトタイプを製造しているが、そうした業務で培った積層造形技術(3Dプリント)を用いて、医療用防護マスクの人工呼吸器バルブとフィッティングパーツの製造を行っている。

公式発表によると、ここで製造されている医療物資のうち、一部の人工呼吸器バルブについては、ダイビング用品の製造メーカーとして知られるマレス(Mares)社が開発したもので、新型コロナウイルスの感染で呼吸器疾患を発症した患者の命を繋ぐ緊急用のマスクであるという。

人類全体が直面している危機に際して、それぞれの分野において高い技術力を持った両社が、「会社」という垣根を超えて強力なタッグを組んだ結果、多くの命を救うことができる優れた製品の提供が可能になった。

なお、フェラーリではイタリア国内の民間機関による調整を受けて、ベルガモ、ジェノア、モデナ、サッスオーロ、メディチーナといった都市にある医療施設に向けて、数日の間に数百アイテムを製造・提供することを目指すという。高い技術力に定評のある彼らの健闘に期待したい。

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