デュア・リパ、SNSから休んでいた理由

昨年グラミー賞最優秀新人賞を受賞、今年3月に新アルバム『Future Nostaligia』をリリースし、新時代のポップアイコンとなったデュア・リパ。タイトル通り70、80年代のクラブ・ディスコや、近未来感をスタイリッシュにミックスした本作を提げ、頻繁にテレビ出演するなど、活発なプロモーションを展開している。さらに8月24日には、マドンナ、ミッシー・エリオット、星野源、マーク・ロンソンら豪華リミキサーが参加した攻めのリミックス・アルバム『Club Future Nostaligia』までリリースするなど、とにかくファンを飽きさせない。

そんな中、畳み掛けるように10月2日「Levitating」のリミックスバージョンが先日リリースされた。フィーチャリング・アーティストに名を連ねたのは、これまた飛ぶ鳥を落とす勢いのダベイビーだ。

Dua Lipa/YouTube

“俺こそが史上最も偉大な1人、議論の余地はないね/ まだまだ浮上(Levitating)してるところさ、クスリもたっぷりクッてる/ オレは連中に愛を贈ったけど、結局憎まれることになったよ、皮肉なもんだな/でも 彼女はオレに愛してくれって言っては今も待ってる”

というヴァースで始まる全く新しいパートを曲に加え、TikTokとのコラボで制作された本作のMVにもダベイビーが登場する。リミックスはもちろんアルバム全体のテーマ同様、ディスコにインスパイアされたディープなサウンドだ。

ちなみに同曲の別リミックス「Levitating (feat. Madonna and Missy Elliott) [The Blessed Madonna Remix] 」はまたかなり違うサウンドになっており、こちらも絶妙に80’sなクラブ・テクノサウンドでかなりかっこいい。

Dua Lipa/YouTube

そんなわけで周囲をも巻き込んでの意欲的な展開を見せるデュア・リパ。しかしこの『Future Nostaligia』のリリースにこぎつけるまで、意図的にSNSから「お休みして」身を引いていた時期があったのだ。その頃のことを5月に振り返り、胸のうちを正直に語っている。それは自宅隔離が始まってから少し経った頃だ。

「本当のことを言って、SNSをやめてる時期がなかったら、このセカンド・アルバムを作ることはできなかったと思う。自分の音楽を発表し始めた当初は、いろんなことがポジティブで、人からすごくいいリアクションやメッセージをもらったりしたんだけど、でも活動を続けていくと、批判されたりや否定的なコメントを書かれたり、ってことが増えていって。そういうものなんだと思う」

「でも非難や誹謗中傷は、あっという間にすごい勢いで自分のところに届くわけ。一時期はそれに相当やられていたわ。誰もがひどく意地悪な人たちに思えたし、自分が嘲笑われて否定されているとしか思えなかったから。すごく落ち込んだし、辛かった。自分はある種の行動や言動が許されていない人間なんだって思えて仕方なかった」

日本でもネットでのタレントやアーティストなどへのの誹謗中傷が問題視されるようになって久しいが、アメリカなどでも同様、あるいはさらに過激な言葉が飛び交う場合もある。そんな状況に陥った彼女は、あえてSNSから距離を置き、作品作りに集中することになったというわけである。その甲斐あって、自分の本分であるアーティスト活動に邁進できている。デュア・リパは順調にlevitating(浮上)している真っ最中だ。

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