夢だけど、夢じゃなかった!
なかばアメコミ映画の都市伝説として噂されていた作品=『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』。そんな本作が満を辞して配信にてお蔵出しされた!
ファンからの「出せ!この野郎!」という声に応えた形になるわけだが、なんと打ちも打ったり4時間!ともすれば「いや、なげーよ!」とシャウトする人もいるだろう。
実際、俺もそうでした。
しかし蓋を開けてみると 圧倒的絵力と情報量で観る者を4時間ブン殴りつづけるコンボが連発する‼こちらとしても、もう黙るしかねえ!
まさにジャスティスのカロリー過多な『DCすたみな太郎』作品である。
「おいおい!誕生どころか、スーパーマン死んじゃったじゃねえか!」と度肝を抜いた前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』。
本人も知らんうちに宇宙レベルのセコムと化していたスーパーマンだったが、彼の亡きあと「これ好機!」と地球を狙うものが現れた。それがステッペンウルフさんである。
過去に広域宇宙暴力団ダークサイド組にて舎弟として暴れまわっていたが、何かしらの下手を打ってから破門され、挽回のチャンスを狙っていたのだ。
詫びを入れるには『破壊なくして創造なし』という破壊王・橋本真也精神が満点のマザーボックスを起動させるしかない。こうして出稼ぎ感覚で地球へ殴りこむステッペンウルフさんなのだった。
だが、地球側も手をこまねいてはいなかった。
ドラゴンボールZレベルで街一つ破壊する戦いを見届けたバットマンだったが、『いくら金があったとしても、あんな人外相手では命が幾つあっても足りん!』と、次なる地球の危機に備えスカウト活動を開始していたのだ。
前作でスーパーマンの人権をガン無視して喧嘩を売った過去を反省し、アマゾネス、アトランティス人、改造人間、超高速人間…と、オーバー・ザ・人間に声をかけまくるバットマン。
とはいえ、自らが長年頑固一徹な地域密着型だったのも手伝ってか、どうにも反応が悪い。スカウト活動に苦戦するバットマンを尻目に、刻一刻と迫る地球侵略の時。果たしてスーパーマン不在の中、圧倒的な強敵を相手にヒーローたちは団結できるのか?
こうして、地球の命運を賭けた超人オリンピックが幕を開けるのであった。

頭文字Dばりのドラテクをガトリング装備で披露するバットマン。
腕っぷしと姐御力がトップ高のワンダーウーマン。
やさぐれた海のツンデレ大将アクアマン。
いくら何でも体がメタル過ぎだろ!と絶賛引きこもり中のサイボーグ。
ノリの良さと足の速さではチーム1のフラッシュ。
壮絶な寝起きの悪さを誇るスーパーマン。
そんな一線を張るDCヒーロー達が「年末のジャニ〇ズライブか!?」と思うほどに大集結している。最終的に真正面から小細工なしでアジトへカチコミを掛けるジャスティス暴力団な展開は2017年版同様だ。
しかし今回は長尺なのも手伝いサイボーグ、フラッシュのオリジンもバッチリ補完。
更にはビビり散らして退場した最大の敵ステッペンウルフも触れたら刺さりそうなほどトランスフォームし、推し活に文字通り血道をあげる厄介ヲタみたいな活躍を魅せてくれる。
かつて公開された2017年版に大幅な修正を加え、もはや別物と言って差し支えない仕上がりだ。そもそも2017年度版の製作当時、ほぼほぼ完成していたもののザック・スナイダーが身内の不幸に伴い降板。
急遽、『アベンジャーズ』シリーズなどのヒーロー同窓会映画で実績のあるジョス・ウェドンが抜擢された経緯があった。
DCだよ!全員集合!な作品規模を考えれば、安パイ中の安パイな人選である。
とはいえ、それまで『マン・オブ・スティール』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の作風に慣れ親しんだコアな常連にしたら、通い詰めていた家系のラーメン屋が、気が付いたら味噌ラーメン屋になったかのごとく面食らったのはいうまでもない。
かくいう俺も「一人勝ち状態のデ〇ズニーを作品で殴ってくれ!」と願っていた内の一人だった。まさかゴリゴリに意識してるであろうマーベル作品の監督を呼ぶとは!と当時は驚愕した思い出がある。
ファンとしてはザックの専売特許=絵力でオタクを問答無用で殴る作風の集大成を見届けられず、少なからず未練があったのは確かだ。
それは店主…じゃねえや、ザックとしても同じだったらしい。
ザック本人がスナイダーカットの存在を匂わせ、かつての常連たちは色めき立った。
気が付けば前述のような製作者、キャスト、ファンを巻き込んだ「スナイダーカットを出せ!この野郎!(意訳)」という署名活動に発展!
この草の根活動が実を結び、配信という形で公開に至った背景がある。
おかげさまでサービス精神を全開にしつつ作中でビシバシ伏線を残しているが、今後スナイダーの描いたDCユニバースが展開されるかは未定との話だ。
作中で披露されたバット夢占いの結果はどうなるんだ!?…と思わず遠い目になってしまうが、この辺りはワーナーの今後の采配を期待するしかない。
ともあれ、ジャスティス不足で足並みが揃わず不安の多い昨今。
この映画という名のザック・ワクチンを接種しない手はない。
ロジックは一旦置いといて絵力でブン殴るDCEU…ていうかザック・スナイダーの神髄を是非味わってほしい。

文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot・狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド
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