意識高い系は消えな! トラック野郎になったリーアム・ニーソンに死角なし

気取ったホワイトカラーはすっこんでろ!現場の人間は現場の人間が救う!そんな気骨に溢れる映画が11月12日(金)に公開された!
全国のワークマン必見な映画、それが『アイス・ロード』だ!

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男一匹トラック野郎と化したリーアム・ニーソンが雪原を爆走する本作。予告では救出劇のはずなのに、何故かリーアムが銃を撃つ姿を披露!一筋縄ではいかない救出劇が描かれた『トラック版ワイルドスピード』の様相を呈している。

思えば『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のジェダイ=クワイ・ガンジンを演じた過去のあるリーアム・ニーソン。
以降、「フォースなしでも俺は出来る!」といわんばかりに主演作品でライトセーバーいらずっぷりを発揮してきた。いつしかタフガイが板につき、『安定のリーアム印』と言われて久しいが、もちろん本作でも健在!
更にリストいらずのシンドラーっぷりを本作では倍プッシュしている。

『悪魔のいけにえ』のハンマー投擲トラック運転手、『コンボイ』のクリス・クリストファーソン、『オーバー・ザ・トップ』のシルベスター・スタローン…映画史においてトラック野郎は、いわばタフなガイの代名詞的な役柄として脈々と受け継がれてきた。
そして、ここ日本にも哀川翔akaデコトラの鷲、菅原文太aka桃次郎という立派なトラック野郎がいたが、まさかリーアム・ニーソンがこの枠に踊り出るとは夢にも思わなかった。

トラック野郎になったリーアムに死角はない。障害のある実弟を同僚からdisられれば即、拳で対応!結果、職場をクビになるなど、社会人としてはアウトだがトラック野郎としては正解な姿勢を披露!
御年69歳ながらトラック野郎としては満点のデビューを飾っている。
落ち着きよりパッション。本作含め、彼の今までのフィルモグラフィを眺めていると、そんな言葉が頭をよぎってしまう。

リーアム以外にも年々顔が臼のような力強さを放っているローレンス・フィッシュバーン、天才的な整備技術がありながらも戦場でのPTSDでコミュ障なリーアムの弟、警察署のガラスを叩き割る尾崎豊系の反抗トラック姉ちゃん、倫理観を全力でスルーする管理職、見た目はトッポいのにやたら強い社畜ターミネーターと化した保険外交員が登場するなど、ともすれば1990~2000年代のような作劇やキャラに面食らう人もいるかもしれん。

意識のアップデートが叫ばれる世の中だが、
・困ってる人がいたら助ける
・やらかしたら素直に謝る
・ムカつく上から目線の野郎は殴る
という、人として大事な3大義務を本作は実践している。絶賛底辺の俺からすれば、立派な説教を安全圏から講釈されるより、よっぽど本作は寄り添ってくれる作品と感じさせた。

見た目、コスパ、年収…そうしたもんで人の価値が判断される昨今。それなりの年齢になればタワマン住みなんかを一種のステータスと考える人がいるかもしれんが、敢えて言わせてほしい。んなもんに合理性はあっても、ロマンはねえ!
タワマン住みより、デッカいトラック!
財テクで小金を回すより、トラックのハンドルを回せ!
…と幼少の頃『はたらくくるまシリーズ』に胸を躍らせていたお前は何処に行った!?と本作を観ると問いかけたくなる。

年齢と共に忘れていたドリームを本作は教えてくれるだろう。
是非、劇場でリーアムと一緒にアイス・ロードを突っ走り、自分の中のトラック野郎精神を見つけて欲しい。

文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド

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