ジェイミー・フォックスがグラサンを装備している映画にハズレはない 超人相手の殴る大捜査線 『プロジェクト・パワー』

あんなこといいな、出来たらいいな…

具体的に言えば、スーパーパワーで街を破壊したりとか!

…という物騒な考えをお持ちの方ににピッタリな映画が公開された。

それがNetflixで公開された『プロジェクト・パワー』だ!

Netflix Japan/YouTube

舞台はアメリカのニューオリンズ。
5分だけスーパーパワーを得るジェネリック超人ドラッグ、その名もズバリ『パワー』がストリートで流通していた。使えば能力を発現するか、最悪の場合は死ぬか。あみだくじのような超ヤクネタであったが、いつしか犯罪に利用する者も現れる事態に陥ってしまう。

果たして誰が流通させているのか。
そして目的は何なのか。

この常人では対処不可能な陰謀を相手に、訳ありな元軍人ジェイミー・フォックスとヤサグレ刑事ジョゼフ・ゴードン=レビットがなりゆきでタッグを結成!
今、超人相手の殴る大捜査線が幕を開けるのであった。

マイアミバイス(2006)、X-MEN、コマンドーを足して3で割れた様相を呈している本作。

『ジェイミー・フォックスがグラサンを装備している映画にハズレはない!』という持論が(俺の中で)勝手にあるのだが、本作も御多分に漏れない。

どう見てもカタギじゃないビジュアルのジェイミーフォックスが登場したかと思いきや、超カッコいいショットガンの撃ち方を披露!
最終的にはパワーを使って燃えるラッパーのマシン・ガン・ケリーを鎮火!しかも生身でだ!

確かに気軽にスーパーパワーを使う人間が、気合の入ったジェイミー・フォックスに勝てるはずはない。

という訳で、超常的なパワーを力業でねじ伏せたかと思えば、行く先々で「娘はどこだ!?」と暴力ありきで尋ね歩いてくジェイミー・フォックス。
何処かコマンドーのメイトリクスを彷彿とさせてくれる、ぶっきら棒な武闘派ぶりだ。

主役・脇役問わず、多様なジャンルの作品に出演しているジェイミー・フォックスだが、まさに『繋がれざる者』としかいいようがない。
特に本作のようなアメコミ的世界観で気を吐いているのを観ると、主演が内定している映画『スポーン』を早く見せてくれ!と期待が否が応でも高まる。

かつて「コラテラル」にてトム・クルーズに修羅場へ無理矢理付き合わされる運ちゃんを演じたジェイミー・フォックスは、遠い昔だ。

むしろ今ではゴリゴリに巻き込む側になっているのを思うと、実に感慨深い。

もちろんタッグを組むジョゼフ・ゴードン=レヴィットも負けてはいない。
『毒には毒を精神』で、自らもパワーを服用しつつ犯罪者を取り締まるチンピラデカを好演。更には口八丁手八丁な上に盗品も横流しするなど、サグい不良アンちゃん感を披露する。

Netflix Japan/YouTube

だが脅し文句を自宅で練習、あるいはイーストウッドを意識していたり、どこか天然ではない不良ぶりだ。

結果的に地元を愛する真面目さを発揮するのだが、かつて『500日のサマー』で冴えない文系青年を演じていたレヴィットだからこそ、本作の高校デビュー感のある演技に説得力を持たせてくれている。

二人を繋ぐ売人の少女を演じるのがドミニク・フィッシュバック。
母親との生活の為、パワーの売人稼業に精を出す、ある意味でタフで切実な役柄だ。映画出演は本作を含めて2作目だが、濃い味付けなキャラ設定の二人に全く物怖じしていない。

レヴィットの脅し文句を聞いて「家で練習したの?」「イーストウッドやんけ」とタメ口を聞いたかと思えば、更にはジェイミー・フォックス相手にフリースタイルをかます。

ここ最近、Netflix製作のアニメ作品(デビルマンクライベイビー、日本沈没2020)では、唐突に始まるラップが付き物だったが、本作では自然な形で披露されるので安心して頂きたい。

そんな彼女が、いつしかジェイミー・フォックスと修羅場をくぐり疑似親子関係を築いていくのも必見だ。ちなみにレヴィットは最初から最後までマブダチポジションだ!

透明化、バーニング化、スーパーアーマー化・・・などなどドーピングとしたビックリ人間が続々と大集合、組んづほぐれつする意味でも観ていて飽きがこない本作。

ともあれ、『観てみな、飛ぶぞ』といわんばかりのSFストリート系映画ですよ。

文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド

TAGS