暴力の満漢全席状態! 鬼滅のヒロユキの“JACみと千葉イズム”が爆発『モータルコンバット』

深刻な究極神拳(フェイタリティ)不足の皆さん、お待たせしました!
殺りすぎタイマンファイトを描いた映画『モータルコンバット』が遂に公開された!

ワーナー ブラザース 公式チャンネル/YouTube

魔界と地球の命運を賭けた武術大会ーーーモータルコンバット。
地球の守護者ライデンと魔界の王シャン・ツンが各々の陣営に戦士を立て、約数千年に渡りシノギを削り続けてきた。我々人類が全く知らん内に開催されていた大会であったが、どうやら今までのライデンの人選には難があったらしい。

なんと地球側は負けも負けたり、9連敗を喫していたのだ。あと1回負ければ地球は魔界に支配されるリーチ状態。最大の危機を前にして、三回戦どころか一回戦ファイターのコール、押しかけ参戦な女ソルジャーのソニア、目からビームを発射する前科者のカノウ、両腕がメカな黒人ソルジャーのジャックス、炎を操る学級委員長リュウカン、空飛ぶギロチン帽の使い手クンラオ、冥府魔道の真田広之なスコーピオン…と、改めて字にしてみても色々とどうかしているメンバーが集結!
それぞれが負けられない理由を胸に秘め、打倒!魔界衆を合言葉に修行を始めるのであった。

もちろん対する魔界衆も負けてはいない。
触る者皆凍らせるギザギザハートのサブゼロ、ガタイと腕の多さでは誰にも負けないプリンス感ゼロのゴロー王子、高速プレデターのカバル、アグレッシブな口裂けギャルのミレーナ、名前は可愛いが武器はハンマーのレイコ…と、人間側に負けず劣らずなゴリゴリの人外どもが顔を揃える。

ワーナー ブラザース 公式チャンネル/YouTube

地球と魔界。
両者に共通しているのは情け無用の闘争本能!殺るか、殺られるか。
今、地球の命運を賭け、常識を超えた死闘の火蓋が切って落とされるのであった。

エクストリームな残虐ファイトが「これでもか!?」と連発する本作。
殴る・刺す・折るでは飽き足らず、燃やす、千切る・フリーズドライする…と、マトモな人間じゃ思いつかない残虐模写をブチ込んでいる。いわば暴力の満漢全席状態だ。
ゲームでみたことのある鬼畜なトドメ技=究極神拳ことフェイタリティも完全再現!手加減なしの残酷っぷりだが、思わず笑みがこぼれてしまう。

色んな意味で出血大サービスな作品である。
何事も、やりすぎるのに超したことはないな!特に人が死ぬ映画は!

勿論、見所は残酷模写だけじゃない。何かしらの敗北感を背負った人間側のキャラ達が、戦う理由を見つけ再び立ち上がる甲子園的な展開があるのも見逃せない。
ここら辺があるおかげで渾身のフェイタリティがキラリと光っている。
本作の殴られっぱなしで終われねえ!という精神は日常でも見習いたくなるだろう。

日本からコーチ兼審判ポジションで文字通り終始目を光らせるライデンとして浅野忠信、サブゼロへの切り札スコーピオンとして真田広之が参戦!某鬼滅の第一話を思わせる悲惨な昔ばなしから本作が始まるわけだが、冒頭から錆び知らずなキレのある体術と殺陣を真田広之が披露!

あえて東映作品時代に呼ばれていたヒロユキ呼びをさせて頂くが、彼の体に染みついているであろうJACみと千葉イズムをビシバシと感じさせてくれる。さらに舞台が現代に移り、前世の因縁を晴らすべく聖遺物を使いスコーピオンとして召喚される鬼滅のヒロユキは必見だ。
かつて『吼えろ鉄拳』のキャッチコピーだったスピード・パワー・スピリットの迫力三拍子がハリウッドを舞台にして炸裂している。
演技だけのヒロユキも最高だが、殺陣でハッスルしているヒロユキは更に輪をかけて最高だ!

ワーナー ブラザース 公式チャンネル/YouTube

他にも、夢のヒロユキ・メッセージ、殺せば奪える参加証、意味があるかないかで言えば多分ない修行、秒で奥義を覚えるソニア、煽られて奥義に目覚めるカノウ…など、「!?」と目を疑う展開をかましてくるのだが、まあ相手が魔界という常識の通じない相手ですからね。
そういうことだな!と納得するしかない!

原作は、余りにも手加減なしで残酷模写を入れたもんでレイティング委員会が立ち上がったキッカケとなったゲームとして知られている。いわば曰く付きなゲームであったが、「知るか!この野郎!」とガン無視する勢いで独自の路線をレイティング無視で徹底追求。
今ではジェイソン、フレディ、レザーフェイス、プレデター、エイリアン、スポーン、ジョーカー、T800、ロボコップ、ランボー(!?)とゲストを迎えるまでになった。まさに暴力多めのゲーム版・徹子の部屋状態だ。おかげさまで余りのグロっぷりに最新作の日本版は依然として発売される気配がない!
スーファミかゲームボーイの旧作しかプレイできない鬱憤を、本作の鑑賞で晴らしてほしい。

「フィニッシュヒム!」「フローレスビクトリー!」というケレン味のあるセリフ、登場キャラの名前を親切に叫ぶ主題歌『テクノシンドローム』も健在。
「やっぱモーコンと言ったら、これよ!」な模写をシッカリ抑えているので映画ファンのみならずゲームファンも必見だ。

マトモな映画ファンなら眉をひそめるかもしれんが、頭のイカレ…じゃねえや、サグい映画ファンなら楽しめるであろう。
是非、本作を鑑賞して映画の常識を究極神拳(フェイタリティ)されて欲しい。

文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド

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