イキったSNSはダメ!ネット炎上がリアルに爆発炎上、冗談みたいに人が死ぬ『ガンズ・アキンボ』

かつて、「書を捨てよ!町に出よう!」と、故・寺山修司は言ったが、例えば捨てるに捨てれない二丁拳銃およびパンイチで町に出ちゃったら、どうなるだろうか?
そんな考えうる最悪の状況に元ハリポことダニエル・ラドクリフが陥る映画が2月26日(金)に公開される。それが『ガンズ・アキンボ』だ!

ponycanyon/YouTube

ゲーム会社で絶賛社畜中のマイルズ(ダニエル・ラドクリフ)は、うだつの上がらない日々を送っていた。職場で上司から嫌味を吐かれても言い返せず、ましてや相手を黙らせる魔法の杖もない。

こうなれば憂さを発散する手段は一つ!酒を飲みながらのネット荒らしだ!

…というわけで、よせばいいのに殺し合いの生配信を生業とする殺人YouTube【スキズム】のサイトでイキリ倒してしまうマイルズ。ボグワーツ知らずなのも手伝い、悪口はエスカレート!気が付けば、ユーザーどころか運営にも喧嘩を売ってしまう暴れはっちゃくぶりが炸裂!
ひとしきり悪口を書きまくりホクホクしていたマイルズであったが、そうは問屋が卸さなかった。天然のスリザリンっぷりが災いし、なんと運営からまさかの突撃訪問を食らってしまう。しかも全員がハードコアバンドかというほどの気合の入った身なりだ。
おかげさまで、ネットではタフガイだが現実ではへなちょこボーイのマイルズなので、ひとしきりブン殴られ気を失うのであった。

目覚めたら、床でパンイチという荒れ果てた朝を迎えたマイルズ。
飲み過ぎて変な夢でも見たのかと思いきや、なんと手には二丁の拳銃が!
しかも丁寧にボルトで打ち付けてあるじゃないの!

テンパるマイルズを尻目に、運営はスキズムへの強制参加を告げる。
しかも戦う相手はスキズムランキング№1のバーサーカー女=ニックス。

「いや…これ死ぬじゃん!」と全力で参加を拒否しようとするマイルズだが、お構いなしにニックスが部屋を襲撃!

ネットでイキリ倒していた夜から一転、リアルでは寝起き即銃撃戦という物騒な朝を迎えてしまうのだった。

なんとか手にある拳銃、そしてヴァンダム(!?)のおかげで命からがら逃げ出したマイルズであったが、唯一頼れる元カノも拉致されてしまい完全に打つ手がなくなってしまう。

しかも思いっきり不審者スタイルなのもあり警察からは手配をかけられ、ネット民も助けるどころか誰もが面白がる四面楚歌。

イキリの代償としてはお釣りが出るほどの無茶ぶりではあるが、生き残る為に、そして何より元カノの為…【スキズム】へ参加するしかねえ!とマイルズは決意を固めるのであった。

気が付けば、ネットの炎上から物理的にも身の周りが爆発炎上し、冗談みたいに人が死ぬ本作。

ここ最近、某公式アカウントの嫌がらせDMが話題になったが、ガンアクション以外にも『酒飲みながらのSNSは止めておけ!マジで!』という実に社会派なメッセージ性が伺える。

主演は、世の中でハリポのイメージが定着しているであろうダニエル・ラドクリフ。
ハリポ以降は角が生えたり、死体ジェットスキーになるなど自らのイメージをブッ壊すようなブレーキ知らずのキャリアを積み重ねてきた。
本作では、バスローブおよびパンイチ、可愛いアニマル柄のスリッパという『驚安の殿堂ドンキホーテ』で揃えたような、やさぐれたビジュアルを披露!

ハリポのコスプレはハロウィンの常連になりつつあるが、こちらは真似しようもんなら確実に警察にパクられるインパクトがある。ともすればハリポシリーズの派生作品ファンタスティック・ビーストより、ビーストしていると観る者に思わせてくれるだろう。
魔法の杖を握った優等生だったのも今は昔。まさか今になってパンイチで拳銃を二丁握る『新仁義の墓場』の岸谷五朗スタイルになるとは夢にも思わなかった。

ラドクリフ自身、ロンドンっ子というのもあり、実にパンク精神を感じる。
まるで「俺はハリポだけじゃねえんだ!」というラドクリフの心の声が聞こえてきそうだ。

そんなラドクリフを突け狙うのが、殺し屋№1の狂犬ニックス。神出鬼没にして、口より先に銃を撃つゴキゲンなチャンネーだ。

非の打ち所がない、清々しいビッチぶりに目を見張ってしまう。特に弾丸の節分と言わんばかりに、爆笑しながらチェーンガンをブッ放すシーンは観てるコチラも自然と笑顔になるだろう。
まさに死の成田山節分。個人的には暫定『今年のベストスマイル賞2021』である。

演じるはサマラ・ウィービング。最近だとNetflixの『ベビーシッター』『レディオアノット』で血塗れになりがちだったが、本作では気合の入ったタトゥーだらけの大友勝利みたいなキャラを好演している。ラドクリフに負けず劣らずの見逃せないキャラクターだ。

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まさか『パンイチの映画』『チェーンガンをぶっ放す映画』『ヴァンダム・リスペクト映画』という個人的な傑作条件を3つ揃えた役満作品を2021年の早いタイミングで、しかも自分から縁遠いと思っていたラドクリフ主演で観れるとは夢にも思わなかった。

いずれにせよ、ラドクリフの無限の可能性を感じられる作品ですよ。

…というわけで、ユニバーサルスタジオジャパンよ!
来年あたりアトラクションを作ってくれ!ガンズ・アキンボランドを!

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文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド

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