心にドラゴンがいればOKさ!ドニー・イェンが「イップマン」の次に継承したのは「デブゴン」

イップマンの次にドニーさんが継承したのは、まさかのデブゴンだった!

この耳を疑うニュースを聞いた時、みなさんはどんな反応をしたであろうか?
思わず横にいる人へ条件反射でローリングソバットを放った方も中にはいたことでしょう!ドニーさんばりに!
そんなファンにとってのお年玉ドラゴン映画 『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』 が2021年1月1日正月、遂に公開される!

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デブゴンーーーこのワードだけ聞くと、おい!タダの悪口じゃねえか!と条件反射で怒る人も中にいるだろう。
否!
由緒と格式のある名称=それがデブゴンなのだ!
往年のサモハン・キンポーの主演作を無理矢理繋げたシリーズタイトルとして、ここ日本でも知られているデブゴン。
(同じようなもんで、繋がりが全くない一連のセガール主演作の頭につく『沈黙の〇〇』がある)

その数、なんと19作!繋げに繋げたなあ!おい!
という話ではあるが、サモハンが繰り出すド迫力のカンフーおよび表情豊かな演技の吸引力があったからこそ、続いたタイトルだったのは間違いない。
…というわけで、今の今までデブゴン=サモハンと相場が決まっていたが、ここにきて新たな継承者が名乗りを上げた。

何を隠そう、あのドニーさんこと、ドニー・イェンである!
デブゴンガチ勢からすれば「えー、サモハンじゃねえのかよ!」なんていう声が上がるかもしれんが、かつて『SPL狼よ静かに死ね』、『イップマン2』でも共演経験のあるドニーさんだ。
襲名するのに申し分はない!
そもそも太ってないじゃん!と言われるかもしれんが、本作にて、『7人の悪魔超人編』に助っ人として駆けつけた蒙古超人モンゴルマンばりに肉襦袢および特殊メイクで立派なデブゴンへトランスフォーム!
更にキリが良い20作目にして舞台は東京!という意味でも見逃せない作品である。

まあ例のごとく過去のデブゴンシリーズと全く繋がりが無いにしてもだ!

そんな本作の気になるあらすじ。
ドニーさん扮するフクロンは、押しも押されぬ熱血デカであった。
今日も今日とて強盗事件に偶然遭遇し持ち前のデカ魂に火が点いたフクロンは、自らの婚約写真の撮影をド忘れ!結果、こち亀の両さんばりに署へ犯人と一緒にトラックで突撃しまうのであった。
映画のオープニングとしては100点であったが、そうは問屋が卸さない。
熱血過ぎるほどの熱血が災いし、気が付いたら謹慎からの左遷、更には女優の婚約者からも三行半を突き付けられる憂き目に遭ってしまう。
このコンボを食らい、さすがのフクロンも傷心になったのは言うまでもない。

こうなれば男に出来ることは一つーーーそう!ブルース・リーの円盤を見まくるしかねえ!家で!!
…こうして心の中にいるリー師父と巣ごもりを敢行、暴飲暴食の日々を送るフクロン。
結果、不摂生が祟り超重量級に仕上がってしまうのであった。
見る影もないほどの肥えっぷりに唖然とする周囲を尻目に、持ち前の真面目さで内勤仕事を腐らずにこなすフクロンであったが、そんな彼に遂に現場から声がかかる。
なんと重要参考人の日本への護送に成功すれば再び刑事へ返り咲けるという…
久しぶりの現場仕事に張り切りフクロンだったが案の定、思いっきり空回り!日本へ降り立つものの参考人に速攻で逃げられてしまう失態を犯してしまう。

とはいえ、見た目は太っても、腕利きデカとしてのフクロンは健在。
持ち前の勘で日本ヤクザの陰謀を嗅ぎ取るフクロンであったが、間の悪いことに日本へ闇営業に来ていた元恋人の姿を発見!
もうこの時点で悪い予感しかない。
だが、例え国は違えど、フクロンの内にあるドラゴン魂はやめられない、止まらない!!
敵は口も腕も立つ日本ヤクザ。
今、カロリーと正義を燃やし、フクロンの俺的正義を貫く戦いが開けるのであった。

言うなれば、拳の異文化交流が描かれる本作。
もう出オチみたいなビジュアルであるが、技のキレはやっぱりドニーさん印だ。
直近のイップマンでは主に手技が多かったが、本作では憂さを晴らすようにソバットを連発!
話はベタにもほどがあるコメディだが、年末ジャンボ宝くじ一等レベルのカンフーが画面狭しと炸裂しまくる。

『脱いだら凄い』とは、見た目と中身のギャップを表しているワードだが、本作のドニーさんのひょうきんなビジュアルに騙されようもんなら、いきなり始まるハイレベルなバトルにド肝を抜かれてしまうだろう。
正月から『2021年・脱いだら凄い映画』の筆頭一号生に数えられたのはいうまでもない(俺の中で)

もちろんアクションだけに留まらず、本作ではコメディ演技にも針を全振り!
『SPL狼よ静かに死ね』や『導火線flash point』のファンなら驚くセルフパロディ展開まで披露する、はっちゃけ精神を発揮!このように、色んな意味でハッスルしまくりなドニーさんは必見だ。

思えば、サモハンの燃えよデブゴン第一作もリー師父へのリスペクトをビリビリに感じる作品であったが、本作も同様。
特にリー師父の作品「ドラゴンへの道」の設定やテーマ曲を劇中でオマージュ!
カルチャーギャップを『押してダメなら更に押そう。カンフーで!』精神を本作は受け継いでいる。

荒唐無稽を作品の面白さで捻じ伏せる、往年の香港映画の息吹を感じさせてくれる本作。

ドラゴンになるのに見た目は関係ない。
心にドラゴンがいればOKさ!

そんなドニーさんの正月メッセージを受け取れる映画ですよ。

文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド

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