そうでなくても暑いのに、夏を更に暑く…否!熱くする映画が劇場で連続上映される!
ブルース・リー生誕80周年の2020年。『ブルース・リー4K復活祭』と称して香港時代の作品が軒並み特集公開された!

ラインナップは『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』という初期の香港作品だ。
まさにドラゴンのフルコース。
このニュースに全国の『心にリーが宿りし者』たちが歓喜の声を上げた!
いや、俺だけかもしれんが、この際、全国ってことにしておこう!
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や『イップマン完結』など、にわかに世の中がリーづいている昨今だが、特に香港時代のリー映画はビリビリくるアジア精神に溢れている。
各作品をレビューするのがリーへの真面目な姿勢なのかもしれないが、長くなる上にゴリゴリにネタバレするのが俺の悪い癖…というのは建前でズバリ本業が忙しいので、今回はカロリー少な目に各作品の見所を紹介しようと思いますよ。
・ドラゴン危機一発
命すら奪われかねないパワハラが横行する劣悪な職場環境に、出稼ぎリーの怒りが爆発!異国の地タイで拳のストライキを敢行する、実にイキのいいリーの主演デビュー作。
ファンおなじみの怪鳥音を発さないものの、打点の高い蹴り及び技のキレは健在。アクション以外でもブン殴られた瞬間、笑顔から殺気溢れる表情に切り替わるリーの演技、殴り込みの際に披露する正しいポテチの食い方など見所が多い。
奇しくもパワハラに揺れる危機一発な映画館アッ〇リンクも上映されているらしいが、色んな意味で公開がタイムリーな映画であろう。

・ドラゴン怒りの鉄拳
リーによる拳の連続殺人…否、師匠の仇討ちを描く本作。
大体の作品で怒っているリーだが、本作の怒りっぷりは目を見張ってしまう。何せ師匠殺しの証言をゲットするために関係者を殴りまくるのだが、基本的に殴り過ぎて殺しちゃうのだ。
更にはプレデターばりに電信柱に死体を吊るすなど、思わず「リーやりすぎ!」と心がシャウトしそうになるのだが、まあ映画はやりすぎ位がちょうどいい!
舐め切った奴には立ち向かえ!というリーの教訓を学べる映画です。

・ドラゴンへの道
監督・脚本・武術指導・主演ブルース・リーという並々ならぬ気合を感じる本作。
いざ蓋を開けてみると、まさに内容は『リー版ローマの休日』。だが主演はオードリー・ヘプバーンではなくブルース・リーなので、穏やかな休日はない!
言葉より肉体言語でカルチャーギャップを乗り越えていく。比較的リー作品はシリアスな展開が多いが、本作ではリーの茶目っ気も伺える作風だ。
そして何と言ってもドラゴン最強ブルース・リーVS人類最強チャック・ノリスという見逃せない対戦カードが実現!
互いにツワモノの匂いを嗅ぎ取り、無言でウォーミングアップ。
言葉じゃなく、拳で語り合うリーとチャック。
そんな二人の試合開始を告げる子猫の鳴き声が物凄いデカいのにも是非注目してほしい。

・死亡遊戯
ブルース・リーが遺した未完成作品を過去の名シーンなどを流用して完成させたメモリアルアルバム感のある本作。
黒いラインの入った黄色いトラックスーツなど、世間一般でイメージするリー像を確立したビジュアルが有名ですな。
ほとんど本人不在なのですが、実際の葬式シーン、強引な合成、明らかな代役をリーと言い張るなどの力業がきらりと光っている。
そういう意味では最も『考えるな感じろ精神』が求められる作品である。
だが!いよいよリーが登場してからは空気感が一変!
いつもより多く回すヌンチャクバトル、歴代でも一番デけえ強敵カリムとの最終決戦はチャック戦とは違う、締め技グラウンド何でもありのバリトゥード感に溢れているのが見どころだ。

どの作品も基本的に「舐めんなよ」精神に溢れているリー作品。人権ガン無視の巨悪に拳のみで立ち向かう作風なのだが、じゃあ野蛮なだけかと言われればそうではない。
暴力を行使したものは、それ相応の結末を迎えるのが初期作、特に『危機一発』や『怒りの鉄拳』だとよくわかる。
このサイトに来ている人で、今まさに職場や学校でドラゴンになりかけてる人がいるかもしれん。
かくいう俺もそうです。
ともあれ、どの作品も理不尽や弾圧に立ち向かう勇気を与えてくれるだろう。今からでも遅くない!是非駆けつけて心の中のドラゴンを目覚めさせて欲しい。
そして勢い余ってヌンチャクを振り回そう!職場や学校で!
文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot・狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド
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