勝手に緊急事態宣言発令! “度を超えた鬼刑事”C・ボーズマン版『はぐれ刑事純情派』

皆さん貫いてますか?
何って、己のジャスティスを!

かくいう俺はブレっぱなしな訳ですが、孤立無援になるのを恐れないブレ知らずのジャスティスっぷりに痺れる映画が4月9日に公開された!
それが『21ブリッジ』だ!

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幼いころ警官の父を失ったアンドレ。
父の跡を継ぐように警官になった彼は、今では頭から爪先まで警官魂に溢れる立派なデカに成長。しかし周りの空気を読むより自らのジャスティスを最優先し、いつしか警察組織の一匹狼となっていた。

一方、元軍人の腐れ縁強盗コンビ=マイケルとレイはコカイン強奪の為に準備を進めていた。鮮やかな手口でコカインの隠し倉庫を発見する二人であったが、そこにはなんと予想以上のコカインの山が!!
年末ジャンボ宝くじに当選したように目を疑う二人。「さすがに多すぎでは?コカインの量!」と疑問を感じるマイケルであったが、そんな意見をガン無視して「倍プッシュ!」といわんばかりにレイは残らず強奪を続行!

ホクホクしながら帰ろうとしたものの、これまた予想以上の速さで警察が到着してしまう。「何で?」と思う二人であったが、ここでパクられたら元の木阿弥だ。考えるより先に持ち前の軍人スキルをフルに発揮した結果、7人の警官をハチの巣にする大惨事を引き起こすのであった。

おかげさまで凶悪犯として絶賛指名手配され、マンハッタン島へと逃げ込むマイケルとレイ。
この緊急事態を収めるべく現場に召集されるアンドレであったが、持ち前のゴリ押しスキルでFBIにカマし、なんとか事件解決の優先権を得る。
とはいえ、相手が二人となると一人では分が悪い。
という訳で麻薬捜査課のママさん刑事フランキーと即席バディを結成!

マイケルとレイの元軍人コンビにワッパをかけるべく夜のニューヨークを爆走するアンドレであったが、どうも仲間であるはずの警察の動きがやけによそよそしい。
いつしか今回の事件がタダの強盗事件ではなく、警察組織の闇につながっているのを持ち前のカンの良さで察知するアンドレ。

強盗事件、そして身内の闇。
一日の仕事にしては重いマルチタスクだ。
普通であれば見なかったことにする所だが、ブレ知らずのアンドレのジャスティスは芋を引かない。
タイムリミットは朝5時まで。
今、アンドレのブラザー精神とジャスティスが試されるのであった。

チャドウィック・ボーズマン版『はぐれ刑事純情派』ともいえる本作。
「レインボーブリッジ封鎖は出来ません!」なんて言わずにマンハッタン島の橋をガンガン封鎖!
緊急事態宣言を勝手に発令するなど、度を超えた鬼刑事っぷりがキラリと光っている。

更には口だけでなく手も出し足も出すスタイルなので、マンハッタン中を駆けずり回り、いざとなれば容赦なくグロック捌きを披露!
もう信頼できる現場の人間としかいいようがないほどデカ魂がバーニングしている。

ここまで仕事でハッスルしようもんなら、普通(俺とか)であれば頭が働かんもんであるがアンドレは違う。
深夜にも関わらず、名探偵コナンばりに名推理を展開!
このようにアクションだけじゃなく頭脳プレイもキラリと光っている。

勿論、それまでの作品でもブラザー精神を発揮していたチャドウィック・ボーズマンだが、本作でも健在。
ワカンダであろうがマンハッタンであろうが関係なし!
ともすれば最初は行き過ぎたジャスティスに目が向きがちだが、話が進むにつれ悪人善人問わず『声なき者の無念を晴らす』という信念に基づいていたのが分かる。
そんな彼が全てにケジメをつけるラストは必見だ。

最後の製作・主演作というわけで景気よくチャドウィック・ボーズマンがハッスルしまくってる本作。
惜しくも去年この世を去ってしまったが、スクリーンの中の彼は走り、撃ち、説教をかましている。

本作の『最後まで、戦う』というキャッチコピーは作品だけじゃなく、最後まで我々を楽しませるエンタメを届けてくれた彼の生き方にも通じていると思わずにいられない。
確かに彼の死は悲しいが、むしろ彼が今まで全力で生きていた証明に目を向けたい。
手垢に塗れた言葉かもしれんが、記憶の中で忘れない限り、ずっと彼は心の中で生き続けてくれるだろう。

という訳で、彼が最後に託してくれた主演作を是非劇場で見届けて欲しい。

文・DIEsuke(@eroerorocknroll)/ステイサムの悩み相談bot狂犬映画ライター・映画タッグ:ビーパワーハードボイルド

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