1980年代はマイケル・ジョーダンの“天敵”として、1990年代はジョーダンを支える“名脇役”として活躍したデニス・ロッドマン。そのド派手な外見ばかりに目がいきがちだが、ロッドマンのプレイは本当に凄く、ジョーダンでさえも天才と称したことがある。特にそのディフェンス力は“Lockdown Defense(封鎖ディフェンス)”と呼ばれるほどだ。
ロッドマンのプレイを見れば、その言葉の意味がわかるだろう。少しでも手が届きそうであれば、ボールにダイブ。近くに来たボールを何度も弾いて、何が何でも自分のモノに。相手の前から、後ろから、左右からどこからともなく飛んできて豪快なブロックショット。どんな所からでもボールに反応してしまう。そして、とにかくエネルギッシュで気持ちよく、観ている者の“心”を動かすのだ。
そんなロッドマンの最も得意としているプレイがリバウンドだ。少しでも触ったボールは必ずと言っていいほど、マイボールにしてしまう。彼がキャリアで積み重ねてきたリバウンドは通算11,954本で、歴代24位の記録である。一見、飛び抜けた数値には見えないが、ロッドマンの身長と獲得したタイトルから考えれば、彼のリバウンドセンスがいかにずば抜けているかをお分かりいただけるだろう。
ロッドマンの身長は201cmでNBAの平均身長しかないのだ。つまり、ロッドマンには高さのアドバンテージはないどころか、ゴール下を占拠している210cm超えの大男たちに比べて圧倒的に不利である。そんな中、彼は1991-92から97-98シーズンまで実に7年間連続でNBAのリバウンド王に輝いた。これはNBAの歴代最長記録であり、おそらく今後もこの記録を抜く者はいないだろう。
さらにロッドマンのリバウンドは本数だけではない。その取り方にも“華”がある。片足を上げながらキャッチしたり、あえて片手だけで抱え込むようにしたり、両足を広げて取ってみたりと、とにかくバリエーションが豊富である。『スラムダンク』の主人公、桜木花道の印象的シーンとして知られる、不利なボールを圧倒的な運動能力と熱量で何度も意図的にティップ&ジャンプを繰り返し、最終的に保持するプレイもロッドマンにインスパイアされたものである。
ただ「シュートが落ちたボールを拾う」行為だったリバウンドを、ここまでパフォーマンスとして昇華できた選手は後にも先にも、このロッドマンしかいないのではないだろうか。
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